オリ・由伸 侍ジャパン内定御礼 東京五輪“左右エース対決”大野雄に投げ勝った5勝目

[ 2021年6月5日 05:30 ]

交流戦   オリックス2ー1中日 ( 2021年6月4日    バンテリンD )

<中・オ(1)>今季5勝目を挙げ、手で5を作り笑顔の山本(撮影・椎名 航)
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 堂々と交流戦首位チームをねじ伏せた。オリックスの山本が7回4安打1失点で5勝目。チームに連勝をもたらす勝利に「何とか、合格最低ラインくらいは投げられた感じです」と笑った。

 2点の援護をもらって上がった初回のマウンド。2死二、三塁のピンチを招いたが、高橋周を遊ゴロに仕留めてリズムをつかんだ。最速156キロ直球に高速フォーク、カットボールを効果的に配球。要所でカーブを投じ、徹底的に緩急も付けた。6回2死から福田にソロ本塁打を許したが「何とか粘りで、点差を守り切れたのが良かった」と傷口は最小限にとどめた。

 チーム同様、日本も背負って立つ。この日までに東京五輪に挑む侍ジャパンの最終選考メンバーに内定していることが判明。17年の「第2回プレミア12」では救援陣の一角として世界一に貢献しただけに、五輪でも大車輪の活躍が期待される。稲葉監督が視察した5月28日ヤクルト戦でも7回2失点と好投し「もし開催され、もし出られるなら、全力プレーをするだけ」と決意を語っていた。同じくメンバーに内定している中日・大野雄との投げ合いを制した内容に「これを最低ラインに、どんどん調子を上げていきたい」と話した。

 中嶋監督は「まだ本当に、全開にボールを操っている感じではないのかな…。ただレベルの高いところの話なので」と絶大な信頼感を口にした。交流戦6勝は中日と並ぶ最多。連勝で借金は2まで減った。チームも、大黒柱の状態も右肩上がりだ。(桜井 克也)

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