巨人・岡本の責任感 4番の意地で決勝弾 リーグトップタイ14号 月間9発は自身最多タイ

[ 2021年5月31日 05:30 ]

交流戦   巨人4―3ソフトバンク ( 2021年5月30日    ペイペイD )

<ソ・巨>5回1死、中越えにソロ本塁打を放つ岡本和(投手・和田)(撮影・吉田 剛)
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 4番は勝敗の責任を背負う。それは昔も今も変わらない。巨人の岡本和も勝てない試合は「4番である僕の責任」と言い切る。ソフトバンク戦の連敗を14で止め、ホッとした表情を見せた。ようやく重圧から解放された。

 「やっぱり、ずっと負けている。今年は交流戦首位に立つために3連敗は回避したかったし、勝てて良かった」。2―2の5回、和田の139キロ直球を捉えた打球は中堅フェンスのライン付近で大きく跳ね、グラウンドに戻ってきた。リプレー検証。「待つ間、(審判が)“手を回してくれ”と思っていた」と願いが通じ、決勝の14号ソロとなった。

 昨年の日本シリーズでは13打数1安打に抑え込まれた。ソフトバンクのパワーに対抗するため、オフの自主トレでは午前中、筋力トレーニングに時間を割いた。その成果を見せた。打ったのは内角直球。和田には初回1死二、三塁でも内角を攻められ、捕邪飛に倒れた。3回の2打席目は内角直球をフェンス際まで飛ばす右飛。「こすっていた」と反省し、3打席目で力負けせずにフェンスを越えた。自身月間最多タイの9発。4番での通算100号に王手をかけた。

 「初回のチャンスでは打てなかった。入ってくれて良かった」。ヤクルト・村上とともに打ったセ・リーグトップの14本塁打。巨人の4番が意地を見せた。(小野寺 大)

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