楽天・岡島、勝負強い「隠れ首位打者」が7回V打 規定打席33打席不足も堂々打率.355

[ 2021年5月31日 05:30 ]

交流戦   楽天5―1DeNA ( 2021年5月30日    楽天生命 )

<楽・D>7回2死二、三塁、右2点適時三塁打を放つ岡島(撮影・島崎忠彦)
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 13年のV戦士は粘り強く、勝負強い。楽天・岡島は2ストライク後の打率・318を誇る。同点の7回2死二、三塁。ファウルで粘り、カウント2―2から石田が投じた7球目のフォークを右翼線にはじき返した。決勝の2点三塁打でチームを勝利に導き「何とか食らいついて、結果がついてきて本当に良かった」と胸を張った。

 この日は年1回の「イーグルスガールデー」で、女性来場者にはピンク色の限定ユニホームが配布され、ビジョンの演出やベースの色までピンクに染まった。岡島は「覚えていない」と笑うが、同イベントが開催された17年5月27日の西武戦でも決勝打を放っていた。4年ぶりに女性ファンの声援を力に変えた。

 左肩を手術した19年は出場がなく、昨季も35試合で打率.200。今季は開幕を2軍で迎えたが、今や不動の5番だ。5月の月間打率.398はリーグトップ。規定打席には33打席足りないが、打率.355はパの「隠れ首位打者」だ。「(好調の要因は)分かるなら教えてもらいたい」とおどけるが、首位・ソフトバンクに0.5ゲーム差に迫った石井監督も「つなぐことも決めることもできる。本当に頼もしい。(若手の)お手本になる」と全幅の信頼を置く。

 「もう一回優勝したい。若い選手も経験することで考え方も戦い方も変わってくる」

 13年は1番打者として球団初のリーグ優勝と日本一に貢献。今では当時を知るメンバーも少ないが、絶対的エースだった田中将が今季から復帰した。「チーム全員の士気が上がっている」と岡島。プロ10年目でレギュラーを奪い返した31歳の言葉には説得力があった。(重光 晋太郎)

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