やっと出た1号!阪神・梅野が2ランで決めた 史上最長のデーゲーム開幕16連勝

[ 2021年5月31日 05:30 ]

交流戦   阪神9-8西武 ( 2021年5月30日    メットライフD )

<西・神(3)>5回2死一塁、梅野は左越えに2点本塁打を放ちポーズを決める (撮影・後藤 大輝)
Photo By スポニチ

 梅野は久々の感触、爽快感に酔いしれた。同点の5回2死一塁。思いきり引っ張った打球は左翼ポール際に吸い込まれた。試合を決める決勝2ランに、満面の笑みがこぼれた。

 「(感触は)めちゃくちゃ気持ちよかったし、久々の感覚だったので、ベースを1周するのがすごい気持ちよかった」

 アンダースロー・与座の外角スライダーをジャストミート。今季1号は自身最も遅い出場47試合、171打席目に飛び出した。ゆっくりとダイヤモンドを一周すると、両手親指を立てて梅野のアルファベット頭文字「U」と背番号2をかけた新ポーズを初披露。チームメートからも同じポーズで祝福された。

 「“いつになったらポーズ出せるんや”という声もあって、今日やっとできてよかったなと思う」

 この一撃で波に乗りると、7回2死二塁では十亀から左中間適時三塁打。9回1死一、二塁でも左前打を放ち、4回の右前打と合わせて今季最多4安打で3打点の固め打ちだ。

 不振を乗り越えた。5月16日の巨人戦から21打席連続無安打。28日の西武戦ではスタメンから外れた。「(打席の中で)ズレがあった」。29日の練習では矢野監督からアドバイスを受け、この日は北川打撃コーチとフォーム確認するなど修正に努めた。地道な取り組みが、ようやく実を結んだ。「気持ち的にきつい部分があった。周りからサポートしてもらって、今があると思うので、本当にいろんな方々からのアドバイスは、ためになっている」。親身になってくれた首脳陣に、こうべを垂れた。

 チームはプロ野球史上最長の開幕からデーゲーム16連勝。そして日曜日は9戦9勝。交流戦は2カードを終えて3勝3敗だが、この男の復調は頼もしい。梅野は「引っ張っていけるように。チームの雰囲気づくりをして勝つ喜びを分かち合えるように」と前を向いた。(長谷川 凡記)

 《5月連敗なし 勝率.647》阪神は今季デーゲームで開幕から無傷の16勝1分け。2リーグ制以降のデーゲーム連勝記録では50年中日の16連勝(3月14日~4月11日)に並ぶ最長記録となった。中日は連勝開始前に黒星があり、開幕からの記録は阪神が単独最長。

 5月は連敗なしの11勝6敗2分け、勝率.647で終了。月間(10試合以上)の連敗なしは08年の4月以来13年ぶり。同年は3月28日に開幕。5月8、9日が初の連敗だった。

続きを表示

この記事のフォト

2021年5月31日のニュース