広島・誠也 3億1000万円で更改、球団野手最高年俸 5年連続「3割&25本塁打」を評価

[ 2020年12月9日 12:28 ]

広島の鈴木誠
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 広島・鈴木誠也外野手(26)が9日、広島市内で契約更改交渉に臨み、2億8000万円から3000万円アップとなる3億1000万円で更改した。広島の最高年俸は16年の黒田博樹氏の6億円で、野手としての最高は今季の菊池涼の3億円。今回の更改で、野手としては歴代最高となった。(金額は全て推定)

 会見で鈴木誠は「今年はコロナもあって、(球団経営が)厳しい中で、少しでも上げていただいたのは、ありがたいです」と昇給には感謝した。

 今季は開幕から5試合で3発を放つなど好発進したが、夏場には調子を落とし、9月中旬には打率3割を切った。チームの不振と重なり、9月15日の中日戦を最後に同26日のDeNA戦まで打点がつかず、苦しむ時期もあったが、徐々に自らのリズムを取り戻し、最後まで本塁打王争いに加わるなど、主砲として意地を見せた。さらに119試合目となる11月10日のヤクルト戦で、第1打席から3連続安打を放ち、打率3割に到達。5年連続「打率3割」は球団史上初の快挙で、5年連続の「打率3割&25本塁打」はプロ野球史上でも王貞治、落合博満、小笠原道大に次ぐ4人目という金字塔。2年ぶりのV奪還とはいかなかったものの、“カープに誠也あり”を改めて示す活躍となった。

 それでも、鈴木誠は「出塁率(.409)が良かったのかな、と思いますが、長打率(.544)は今年はあまり良くなかったですし、OPS(.953)もそんなに高い数字ではない。内容全般的に」と成績には不満顔。さらなる成長を誓い、来季のV奪還へ思いをはせていた。

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2020年12月9日のニュース