菅野と一問一答　巨人への思い「大好き」同僚には「たくさん相談した」

ポスティングシステムの正式申請を受け、取材に応じる巨人・菅野
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　巨人は8日、菅野智之投手（31）が大リーグ球団と交渉するため、ポスティングシステムの申請を行ったと発表した。全30球団に契約可能選手として通知され、交渉は米東部時間8日午前8時（日本時間8日午後10時）から来年1月7日午後5時（同8日午前7時）までとなる。大リーグの今オフの移籍市場は新型コロナウイルスのため不透明な状況。そのため、菅野は巨人残留も選択肢に入れ、年内決着を望んだ。

　【菅野に聞く】

　――憧れていた大リーグ。ワクワクした気持ちはあるか。
　「向こうに行くと決まったわけじゃない。（大リーグか巨人残留か）てんびんにかけているわけじゃない。決まるまではワクワクとかはない」

　――大リーグの夢はいつ頃から抱いたのか。
　「その都度、気持ちの変化はあるし、具体的な時期は分からない」

　――巨人への思いは。
　「ジャイアンツが大好き。野球を始めた頃から憧れて、1年浪人して獲ってもらってここまで育ててもらった。今回、快く受け入れる準備をしてくださって、感謝しかない」

　――原監督には何か言葉をかけられたか。
　「多くは話していない。記事にもなっていますが、“本心としては残ってもらいたい”と。僕の中で“原辰徳”というのは伯父さんではありますが、僕の野球人生において一番影響を受けた人。監督と一緒に野球をやるという夢を持ち続けて、小さい頃から野球を頑張ってきた。必要としてもらえるのは、ありがたかったし、報われた。そういうのも含めて悩んでいます」

　――誰かに相談したか。
　「チームメートにはたくさん相談しました。（坂本）勇人さんには、“（冗談で）みんながみんな応援してくれると思うなよ”と言われました。丸は、“どっちを選んでも絶対プラスだから”と言ってくれた。丸もFAという決断をしてジャイアンツに来ているので、説得力があるなと。前向きになれたし、うれしかった」

　◆菅野　智之（すがの・ともゆき）1989年（平元）10月11日生まれ、神奈川県出身の31歳。東海大相模から東海大を経て、12年ドラフト1位で巨人入団。1年目から先発の一角を担い、17、18年に沢村賞。18年にCS史上初のノーヒットノーラン。今年10月6日のDeNA戦でプロ野球史上初の開幕投手からの13連勝を達成した。最多勝3度、最優秀防御率4度、最多奪三振2度、最高勝率1度。17年WBC日本代表。1メートル86、92キロ。右投げ右打ち。