野球・ソフトボール 28年LA五輪での復活へソフトB・王会長「素晴らしさ伝えていかないと」

[ 2020年12月9日 05:30 ]

第44回正力松太郎賞発表記者会見に臨んだ王貞治選考委員
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 国際オリンピック委員会(IOC)は7日にオンライン形式で理事会を開き、24年パリ五輪の実施種目と出場枠を正式決定した。追加競技として、大会組織委員会が提案した候補からダンススポーツの「ブレイクダンス」の初採用を承認。サーフィン、スケートボード、スポーツクライミングも21年東京五輪に続いて選ばれたが、野球・ソフトボールと空手は落選した。

 野球・ソフトボールは昨年2月21日にパリ五輪組織委員会が発表した追加種目候補から漏れており、球界は目標を2028年ロサンゼルス五輪での復活へと切り替えていた。ソフトバンクの王貞治球団会長は「世界を見ると、まだ野球をやっていない国の方が多い。そういう人たちに理解してもらえるように野球の素晴らしさを伝えていかないと、と改めて感じた」と話した。

 組織委はコスト増を懸念し、フランスではメジャーではない野球は開催レベルに達した球場もない。「もし開催するなら、新たに施設をつくらないといけない」と王会長。現行の1チーム24人という多い選手枠も、総選手数は限定する方針に合わなかった。結果的に予算や人数枠に沿う都市型のアーバンスポーツが優先された。

 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)はアーバンスポーツに寄せた手打ち野球の「ベースボール・ファイブ」も考案した。ロサンゼルスのある米国は野球熱は高く、人気チームのドジャース、エンゼルス2球団が本拠を置く。WBSCのリカルド・フラッカリ会長は昨年11月の総会で「28年の五輪では行えると信じている。ロサンゼルスはもちろん、将来的にどう五輪競技に入れるか模索していく」と語っていた。

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2020年12月9日のニュース