周東、大竹に続け!育成黄金世代のソフトB・渡辺雄大、支配下登録 中継ぎ期待の変則左腕「感謝」

[ 2020年9月1日 05:30 ]

ペイペイドームで会見し背番号48のユニフォームに袖を通しポーズする渡辺雄(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは31日、3年目の育成選手の渡辺雄大投手(28)と支配下選手契約を結んだと発表。ペイペイドーム内で会見を行った。背番号48で、年俸600万円。大学卒業後に独立リーグから育成でプロ入りした遅咲きの変則左腕は、豊作だった17年育成ドラフト同期との1軍での共闘に思いをはせた。

 プロ野球選手になりたい――。渡辺雄大はこの思いを貫き通した。遠回りはしたが、努力は報われた。29歳となる3年目の今季、ようやくつかんだ支配下選手登録。紺色スーツ姿で会見場に登場し、素直に喜びを表現した。

 「26歳で独立リーグの僕を見つけてくれて29歳まで成長する期間、挑戦する場を与えてくれた球団に感謝です。勝ちに貢献したい」

 6人いる17年育成組の最年長は3月の尾形、リチャードに続き、同期で5人目の支配下登録。大竹、周東の1軍での活躍はテレビで見てきた。「焦り、悔しさがなかったと言えばうそになるが自分ができることに集中してきたつもり。1軍で彼ら(同期)と一緒に戦えるようになりたい」と共闘に思いをはせた。

 朗報が届いたのは8月30日の練習後。真っ先に夫人に連絡した。10月に待望の第1子が誕生予定。「僕の仕事を理解してくれるまで投げていたい。1軍で努力していく」。父親として意地を見せる。

 変則左腕は嘉弥真らと同じワンポイントや中継ぎとして期待される。この日、工藤監督は「左(打者)に対して、しっかりインを攻められるしスライダー、カーブが結構曲がる。右も抑えられている。戦力になるとの意見が一致したし、ここから、チャンスを生かしてほしい」と期待。首位快走のチームに新たに「左キラー候補」が誕生した。

 ◆渡辺 雄大(わたなべ・ゆうた)1991年(平3)9月19日生まれ、新潟県出身の28歳。三条一中では軟式野球部に所属。中越では3年春に北信越大会準優勝。青学大を経て、BC・新潟でプレー。17年育成ドラフト6位でソフトバンク入団。今季は2軍戦で11試合に登板し2勝0敗1セーブ、防御率0.00。1メートル86、80キロ。左投げ左打ち。

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