【藤川と一問一答(1)】「ファンが球場に来るチャンスも少ない。できるだけ早く発表を」

[ 2020年9月1日 14:47 ]

引退会見で笑顔を見せる藤川(撮影・大森 寛明)
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 8月31日に今季限りでの現役引退を球団が発表した藤川球児投手(40)が1日、兵庫県西宮市内で会見にのぞんだ。以下は一問一答。

 ――まず最初に一言
 「シーズン中、これからタイガースは13連戦が始まるところで、こういう記者会見を開かせていただいたことを、まず球団と皆さんに感謝したいと思います」。

 ――22年間本当にお疲れ様でした。
 「まだあと2カ月ありますが、気合い入れて頑張ります」。

 ――引退を決断して率直な気持ち
 「そうですね。プロに入って一番最初に引退を考えたのは27歳の時かな。そういうポジションなんで。いつでもそういう気持ちでやってきましたから。アメリカで解雇にもなりましたし。回数多いですけど、昨年終わった段階で自分へのチャレンジに勝ったという認識なんで。あとはチームに貢献するということで、自分じゃなくてもチームにとって、タイガースにとって良い選手、使える選手、強い駒として出てくれる選手が出てくればそれでいいという思いでやってましたので。必然というか。あとは1年間、体の準備が整わないのはプロとして失格ですから。ここまでたまたま続いたという」。

 ――引退を決断した時期は
 「時期?毎日(笑い)。伝えたのは8月。その以前から球団の方とお会いしてたので、その前かもしれないし。ただ、どちらにしても今シーズン限りと思ってました」。

 ――一番の理由は
 「1週間の、タイガースでは6連戦があったとして、6試合すべて登板する準備をやるのが僕のモットーなんですけど、それが3試合、4試合の週もあるんですけど。この前、今年、シーズン始まって準備している時に2回連投になることすらあれ?って思ったんですよね。これは、体がおかしいと。お迎えが近いぞ、というのは思ってたんですけけど。前向きに倒れるという覚悟でやてますから、いよいよきたなと」。

 ――現在の体の状況は
 「状態に関しては、あと2カ月…監督を支えられるように。もし1軍の選手、2軍の選手も含めて、どうしても自分の力が必要なることもありえると。ということで準備はしていきますけど。ちょっと(状態は)伏せておかないといけない。今シーズンに限っては相手を倒す可能性がある以上は投げるという考えなので、今シーズン限りということでお願いしました」。

 ――このタイミングでの発表は
 「当然、前々から引退を考えることは、球団とも何年間も話し合ってたんですよね。それで契約するたびに、その都度、シーズン途中で急に引退することもあるかもしれないから、自分の性格上。という話はしていた。ただ…やっていくうちに、何とか最後までやり抜かなければいけないというのは…タイガースの誇りを周りに見せないといけない。それは感じながら。質問なんでしたっけ?あとはコロナの関係性もありますし、僕は常にタイガース入って、満員のお客さん、4万5000人以上入ってる試合もありながら、全国各地でたくさんの応援をいただいて、現役をやってきたわけですけど。この発表が遅れると、もしかして自分のストライクを見たいからと言ってくれてるファンが1人でもいる場合に、球場に来るチャンスも少ないですから。そういうことも考えるうちに、球団の方にお願いして、できるだけ早く発表をと。引退を決めると、こういう人気球団ですから、どこかからそういう情報の詮索が始まってしまうので、即決という形になりました」。

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