【藤川と一問一答(2)】「矢野監督には伝えてないです。“矢野さん”には伝えました」

[ 2020年9月1日 15:26 ]

引退会見で笑顔を見せる藤川(撮影・大森 寛明)
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 8月31日に今季限りでの現役引退を球団が発表した藤川球児投手(40)が1日、兵庫県西宮市内で会見にのぞんだ。以下は一問一答((1)から続く)。

 ――引退を相談した方は
 相談はしないです。相談はしないですけど、周りとのバランスを考えた上で、自分なりに、自分が思うチームへの最善のタイミング、をしたつもりだし。例えばこれがアメリカならその日で解雇ですよ。それがいろんな違いなんですけど。義理を果たして最後までやりたいな、というのがあって。

 ――家族にはいつ
 家族はね、いつも伝えてるし、アメリカで解雇になって、2回あったのかな。1度、その間に肘のドクターチェック、契約が無くなって、というのがあって。3回…独立リーグで4回。もう家族にしたら、良いおじさんなんだから、もういいじゃんという感じ。僕が常にあるのは、いつ辞めても、この後の人生でもっとおもしろい人生を送ろうぜというのが。家族の、自分の周りいる人にも言っていた。野球がすべてじゃないんだと、また新しい夢を見つけるまでの間に苦しいですけど、40にもなるとそれ以上の夢も出てくる。

 ――前向きな決断か
 妻と話しますけど、人生あと30年ぐらいかな。今より幸せな何しようか。僕はプランがあって、それを話かける。それだけで幸せになれる。

 ――家族への感謝は
 あと2カ月、しっかりやってから周りの方々に。たぶん時間はたくさんあるでしょうから、先輩方、先に辞めていった後輩もいっぱいいますので。コロナもありますけど、良いお酒を飲んでのんびり話したいですね。

 ――矢野監督には
 伝えましたけど、矢野監督には伝えてないです。“矢野さん”には伝えました。監督として必要であれば、あと2カ月半で使ってくれればいいし、力がなければ、他の選手と言われるし。だけど、矢野さんには話しました。矢野さん、て言いました。電話して監督じゃなくして話を聞いてくれますかと。まどろっこしいですよね。

 ――矢野さんはどんな反応
 もう、やっぱり監督の顔でしたよ。ものすごく短い時間でした。それで良かったです。

 ――どんな言葉を
 やめておきましょう(笑い)。それは矢野さんと僕の話なので。矢野監督の表情のままだったので。やっぱり監督ですよ。

 ――チームメートには
 してないな。ナイターが6時から10時ぐらい。4時間ぐらいはチームワークがものすごく強いですけど、それ以外の時間は友達いないんですよ。辞めてから友達になればいい。僕はアメリカにも行って、高知に行ったり、そんな友達いない。

 ――引退した後にいろいろ話をしたい
 辞めていく人のことなんかどうでもいいですよ。ファンの人のこと考えて、勝つことだけ。それだけ。

 ――タイガースで22年、登板数も最多、振り返って
 まあ、幸せなことにあと2カ月半ありますので。自分なりに精一杯、貢献してる思いはありますけど、いつつぶれてもいい覚悟で25歳からやったんですけど。僕は戦の話が好きなんですけど。粉骨砕身ていう、そういう意味で…(涙を流し2分間沈黙)。前向きであり続けたことが良かった。いろいろ考えたらそこになる。振り返らずに前を向くのは一番できたかなと。そんなに強くない人間なんですけど。

 ――ファンの存在は
 家族でしょ、家族。一緒になって相手を攻撃してくれるし、いないのは寂しいですもんね。今年。

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