巨人・原監督「先輩も喜んでくれてるんではないかな」川上哲治生誕100年記念試合でサヨナラ勝ち

[ 2020年9月1日 22:03 ]

セ・リーグ   巨人3―2DeNA ( 2020年9月1日    東京D )

<巨・D>声援に応える原監督(撮影・島崎忠彦)
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 巨人が4年目・吉川尚輝内野手(25)の自身初となるサヨナラ打で今季2度目のサヨナラ勝ち。13連戦初戦を劇的な勝利で飾って3連勝を決め、今季初の貯金15とした。

 2点リードを追いつかれて迎えた9回、無死満塁。塁に出た3人の走者に対して丸に代えて増田大、ウィーラーに代えて吉川大、大城に代えて岸田と次々に代走を送り出した原辰徳監督(62)はここで打順が回った7打席連続ノーヒット中の吉川尚には代打を出さず。「彼は足が速いし、何か…当ててくれさえすればね。何かが起こる、という部分で。非常にベンチの意図っていうものも分かってしっかりこう…コンタクトできましたね」と吉川尚に懸けた思いを明かした。

 この日はエース菅野が開幕10連勝を懸けて先発マウンドへ。4回、女房役の大城に6号先制2ランが出て試合を優位に進めたが、8回に追いつかれた。10勝目は付かなかったものの、8回途中まで10三振を奪い、4安打2失点と好投した菅野について「非常に集中力もあるし、心技体という部分で非常に良かったと思いますね」と原監督。「相手投手も非常にいいピッチングをしましてですね。大城がうまい具合に…失投だったと思うんですけど、あの1球だけですね」と相手先発・上茶谷を称えると「(菅野)智之もあと1アウトというところがね、やっぱり簡単には、勝負の世界というのはうまくいかないですね」と2―1で迎えた8回2死から連続四球を与えて降板したシーンを振り返った。

 「しかし、最終的に2―2からね、9回にサヨナラゲームで勝てたっていうのは非常に大きかったと思います」とも付け加えた原監督。この日の1戦は「川上哲治生誕100年記念試合」として行われ、巨人は原監督、コーチ、選手全員が現役時代に「打撃の神様」と呼ばれ、監督としてV9を達成した川上さんの永久欠番「16番」がついたユニホームを着用して試合に臨んだが「やっぱり読売巨人軍を作られた、代表する先輩のね、ユニホームを着て、生誕100年ということで、勝利で飾れたというのはですね、大変、私としてもうれしいし、選手全員ですね、実は川上さんていうのはこういう人なんだっていうことをですね、すべて伝えてますし、そういう点では先輩も喜んでくれてるんではないかなというふうに思います」と喜んだ。

 偉大なる先輩のメモリアルマッチ、そして13連戦初戦で劇的なサヨナラ勝ち。「9月、10月、このへんが勝負の月ですから。そういう意味では13連戦のスタートをいい形で切れたというのは良かったと思います」。DeNAを6・5ゲーム差に突き放す1勝に原監督の表情には自信がみなぎっていた。

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