【藤川と一問一答(4)】松坂へ「僕が18番ホールぐらい。松坂は最後上がってくるはず。それを待ちたい」

[ 2020年9月1日 17:26 ]

引退会見で涙をこらえる藤川(撮影・大森 寛明)
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 8月31日に今季限りでの現役引退を球団が発表した藤川球児投手(40)が1日、兵庫県西宮市内で会見にのぞんだ。以下は一問一答((3)から続く)。

 ――松坂世代
 松坂が本当に陰で頑張ってる。こないだ連絡きました。自分が故障して投げられなくなって、復活して、自分自身勝てと思ってたんですよね。そのためにやってる。自分に勝てるかどうか。投げ出すことになるから。彼はその強さがある。だから、和田も肩の状態悪かったけど、復活してやってる。自分に勝とうとしてやってる、自分自身に。僕はそういう選手達が一番夢を与えると思います。

 ――同じ世代から感じるものは大きいか
 それは大きいですよ。まあ先輩方もそうやってやってきましたからね。金本さんも、そうだし。シモさんもそうだし。桧山さんも、みんなそう頑張ってきた人たちがいて。ふとそれがよぎる。その経験があったから、間違いなくできた。ありがとうございますと言えるのは、その年齢まで現役を続けてくれたこと。見る教科書だった。その人達が32、33歳で辞めてたら分からなかった。おこがましいんですけど、僕、イチローさん大好きですし。生き方をずっと勉強してるし。たくさんの人から少しずつもらっているけど、そこまでやった人、キャリアにしか語れない世界があるということ。32、33歳までしかやっていない選手に分からないと思います。そこで辞めた選手がダメなわけではなく、そこから先が本質だと思います。

 ――松坂選手からどういった言葉をもらったか
 僕から言うことはないです(笑い)。僕は自分自身に勝ったんで「絶対にへこたれるな」と。もともとそれが得意な選手だから。自分自身に勝った時に嬉しいのは、僕が18番ホール、最後ぐらいですかね。そこまで来たじゃないですか。松坂は最後上がってくるはずなんです。それを最後待つ。みんなで待ちたい。あと和田もいますから。渡辺も。みんなそこで待ってると思うんで。それくらいの選手ですよ、本当に。

 ――松坂世代と言われることも誇りに思うか
 誇りが多すぎるとどれが誇りか分からなくなるけど(笑い)。松坂と同世代とラウンド終わって上がって来た時に話をして答えが出てくるんじゃないですか。戦ってる最中だから、怪我って苦しいんですよ。だから、なんとか精一杯応援してあげて欲しい。それが彼のファンです。あ、訂正しとく。あいつは求めてないよ。松坂は僕と一緒で叱咤激励の野次が大好きだから(笑)

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2020年9月1日のニュース