ソフトB・柳田、今季満塁機ゼロでパ4位の50打点 逆転3冠にはお膳立て必要

[ 2020年9月1日 06:00 ]

今季パ・リーグ打点10傑の満塁機打撃成績
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 【Weekly Data展望】パ・リーグの打点王争いはハイレベルだ。最多は中田(日)で68打点。次いで浅村(楽)が65打点で追う。中田が現在のペースを維持すれば最終131打点まで届く。パのシーズン打点3傑は(1)85年落合博満(ロ)146(2)63年野村克也(南海)135(3)01年中村紀洋(近鉄)132。中田は120試合制に短縮されたにもかかわらず歴代ランク上位を十分狙える。

 この2人の状況別の打点で対照的なのが走者満塁での成績。中田は9度の満塁機に4打数無安打で打点は犠飛による5打点だけ。一方、浅村は13打数7安打、1本塁打、18打点と稼ぎどころにしている。今後満塁の場面での結果が、打点王争いに影響するかもしれない。

 そうした中で巡り合わせの悪さに泣いているのが柳田(ソ)だ。リーグ4位の50打点を挙げているが、ここまで271打席で満塁が一度もない。過去60年間を見ても規定打席以上でシーズン満塁機0は65年吉田義男(神=435打席)、67年鎌田実(近鉄=441打席)、72年永淵洋三(近鉄=544打席)とわずか3人。ソフトバンクでは69年野村克也ら南海時代に4人が記録した2度が最も少ない。柳田の逆転3冠王獲得にはチームメートのお膳立てが欲しいところだ。(記録課・宮入 徹)

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2020年9月1日のニュース