日本文理大付・木下、8回零封　圧巻11Kの力投！

大分大会1回戦   大分日本文理大付12―0楊志館 （ 2020年7月16日 ）

好投した日本文理大付の木下
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　大分県高野連が独自に開催する代替大会は16日、1回戦3試合が行われた。日本文理大付は12―0で楊志館に快勝。先発したエース左腕の木下真吾投手（3年）が、8回2安打無失点11奪三振の力投を見せた。ほか、古豪の津久見が昨夏甲子園代表の藤蔭を5―4で下した。

　危なげなかった。日本文理大付の左腕・木下は6月の練習試合で、昨秋の九州王者の明豊を5回無失点に抑えた。「過信にならないように」と気を引き締めて臨み、130キロ台の直球とスライダーを武器に被安打はわずか2。4回2死からの5者連続を含む11三振を奪った。「最初は力みがあったけど、援護してくれて、野手の声掛けだったりで楽に投げられた」と話した。

　この日は奪三振が目立ったが、本来は打たせて取る投球スタイルだ。以前はピンチで自分を見失うことがあったが、今春就任した佐野徹監督のアドバイスで変わった。大分高を率いて14年夏の甲子園に出場し、佐野皓大（オリックス）らを育てた指揮官から「三振のアウトもゴロのアウトも一緒」と助言されて余裕ができた。帽子のつばには「27アウト、全員で取る」と記している。

　次は昨夏の3回戦で敗れた大分商と対戦する。「何としても勝ちたい。初回から気持ち入れて投げたい」と強豪撃破に闘志を燃やした。