日本ハム・公文 無敗記録ストップも欠かせない「負けない男」の存在

[ 2020年7月17日 09:30 ]

日本ハム・公文
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 日本ハム・公文克彦投手(28)が続けてきたデビューから無敗のプロ野球記録が182試合で止まった。通算183試合目となった今月11日のオリックス戦(京セラドーム)で、1―1の8回に6番手として登板。1死二、三塁から吉田正の投ゴロの打球を処理した際に球の握り替えに失敗し、本塁に送球するもセーフ(記録は野選)となって勝ち越された。これがプロ8年目にして喫した初黒星となった。

 公文は記録がストップする可能性がある状況での登板を待ち望んでいた。16年オフに大田とともに巨人からトレードで日本ハムに移籍。17年は41試合、18年は57試合と登板数を伸ばし、19年に自己最多61試合に登板し、2勝0敗1セーブ、17ホールド、防御率3・96と成績とともに無敗記録を伸ばしてきた。だが、これまではチームがビハインドの場面での登板が多く、打たれても負けが付かなかった試合が多かったのも事実だ。それだけに「僕もミヤさん(宮西)の(勝ちパターンの)ポジションで投げたい」と熱望してきた。

 今季からリリーフエースの宮西とともに左腕2枚看板として勝ちパターンを任されている。今季登板した11試合中10試合が同点、もしくはリードしている場面での登板。自身が打たれればチームの勝敗により直結するしびれる場面での登板となるが「いい場面で投げられれば自分のモチベーションになる」と意気に感じている。

 今季はコロナ禍で開幕が大幅に遅れ、パ・リーグは前例のない同一カード6連戦が続く異例のシーズンを戦っている。現在チームは下位に低迷するが、上位浮上するためにも「負けない男」の存在は欠かせない。(記者コラム・東尾 洋樹)

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2020年7月17日のニュース