阪神・サンズ 神話弾 打てば負けない3戦全勝

[ 2020年7月17日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6-4ヤクルト ( 2020年7月16日    甲子園 )

<神・ヤ(6)>8回1死、サンズは左越えにソロ本塁打を放つ(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 相手に渡した流れを引き戻したのは阪神・サンズのバットだった。1点を追う8回1死、開幕から11試合連続無失点を続けていた清水の内角フォークをジャストミート。打球は左翼ポール際に吸い込まれる同点アーチとなった。

 「甘い球が来たら、しっかりたたこうという気持ちだった。相手投手の球種も頭に入っていたし、準備もしっかりできていた。最高の結果になってよかったよ」

 5日の広島戦以来、7試合24打席ぶりの3号ソロは本拠地・甲子園7試合目で放った初アーチ。ベンチでナインから祝福を受け、虎党からも歓声が湧き起こった。

 「本拠地のファンの前で一本打てたことが、うれしいですし、これからも打ち続けます」

 ボーアに負けじと存在感を示し、初のお立ち台では笑顔がはじけた。矢野監督からも「ホームランがいい形で出たのは、チーム全体にもいい影響を与えたと思う」と評価された。12日のDeNA戦から、これで4試合連続安打。甲子園では20打数7安打の打率・350と着実に調子は上がっている。

 開幕は2軍スタートだったが、腐ることはなかった。鳴尾浜では若虎とともに汗を流し、試合がない日は全体練習が終わってからも室内で居残り練習を敢行するなど、助っ人が若手の手本となった。「必ず結果は出ると信じている。見ていてください」。ひたむきに野球と向き合う姿に「野球の神様」も味方してくれたのだろう。

 5歳と3歳の息子にもパパとして勇姿を届けた。「(お立ち台でもらえる)トラッキー人形が一つだったので、子どもたちがけんかになる。だから2つめがもらえるように頑張るよ」。まだ3本だが、本塁打を打てば3戦全勝。神話を築くべく、ここから本領発揮する。 (長谷川 凡記)

続きを表示

2020年7月17日のニュース