巨人 メルセデスで9年ぶり“苦手”マツダ3連勝「気分が特にいい」

[ 2020年7月17日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人9―4広島 ( 2020年7月16日    マツダ )

<広・巨>金伏通訳(右)と「C.C」ポーズをするC.C.メルセデス(撮影・森沢裕)
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 神社での拝礼作法のように、巨人・原監督は2度手を打った。天を見上げ「神様に感謝です」と、お辞儀をするほど久々だった。

 第2次政権時の11年8月5~7日以来、9年ぶりマツダスタジアムでの同一カード3連勝。「珍しいな。チーム力で3連戦を乗り切った」。昨季4勝7敗1分けで、17~18年には13連敗した「鬼門意識」を払しょくした。

 名前から「ベンツ」を連想するメルセデスも、マツダは苦手だった。加えて広島戦は過去8試合で0勝5敗。しかし、3―2の5回2死満塁で鈴木誠を外角直球で中飛に抑えた。「スズキ」を止め、6回2失点で今季初勝利。来日4年目で挙げた広島戦初勝利には、特別な思いがあった。

 メジャー全球団のアカデミーがあり「メジャーリーガーのゆりかご」と言われるドミニカ共和国出身。16年にカープアカデミーに所属したが1年で契約を打ち切られた。日本でのプレーを諦めきれず同国での巨人のテストを受験。年俸230万円の育成選手として入団した経緯がある。

 「気分が特にいいです。カープアカデミーでやってきて、8試合勝てていなかった」。巨人入団の決め手は中南米の選手には珍しい日本人のような奇麗な投球フォームだったこと。この日は全105球中、約20%の19球がカーブ。巧みにブレーキを利かせ、緩急で広島に勝った。(神田 佑)

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2020年7月17日のニュース