阪神・ドラ6小川 新人唯一の開幕1軍決定!「怪我なく、1年間結果を出し続けられれば」

[ 2020年6月17日 05:30 ]

<阪神練習>笑顔を見せる小川(撮影・北條 貴史)
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 阪神ドラフト6位の小川が、開幕1軍を決めた。チームの新人では唯一となる“切符”を手にした右腕は、シーズン完走という次なる目標も見据えた。

 16日も甲子園での1軍練習に参加した背番号66について矢野監督は「そりゃ入るでしょう。素材、能力的には十分に1軍でやっていけるところは見せてもらった」と明言した。小川自身は「自分のできることをしっかりやることしかできないと思ってるんで、最大限の力を出せれば」と浮かれることなく冷静に言葉をつないだ。

 3月に昇格を果たし、チームの活動休止明けも同行を続けて対外試合では8試合計9回1/3を5失点。数字以上に目立ったのは、プロ相手にも通用することを証明した直球だ。球速もプロ入り前を更新し153キロをマーク。入団後から体重は4キロ増の84キロとなったことを明かし「自分の思ってる以上にパワーというか爆発力が付いていると思っているので、そこが一番大きい。3月は真っすぐで空振りを取れなかった部分が多かったんですけど、自粛期間でいろいろトレーニングをして、練習試合が始まった時に真っすぐで空振りが取れているのはすごい手応えがある」と自己分析した。

 上位5人が高卒で注目された昨秋ドラフト組だけに「自分が活躍して、高校生だけじゃないんだぞというを出していければ」と闘志。現行の登録制度となった97年以降、球団のドラフト6位以下の新人が開幕1軍入りしたのは00年6位の沖原以来、19年ぶり2人目だ。

 飛躍の1年にすべく“ゴール地点”も定めた。「1年間いることが一番難しいと思っているので、怪我なく、1年間結果を出し続けられれば」。自慢のまっすぐを携え“一平ちゃん”の挑戦が始まる。(遠藤 礼)

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2020年6月17日のニュース