中日・京田、激白!昨季の屈辱糧に開幕スタメン奪取&ゴールデングラブ賞獲得だ!

[ 2020年6月17日 05:30 ]

<中日練習>バットを手に笑顔の京田(撮影・椎名 航)
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 中日の京田陽太内野手(26)が本紙の電話インタビューに応じ、昨季、プロ入り初めて逃した開幕スタメンへの思い、そして守備の勲章であるゴールデン・グラブ賞や打撃改造、打順へのこだわりなど真のレギュラーとなるための意気込みを口にした。コロナ禍に見舞われる中、選手会長として初めて迎えるシーズンが間もなく始まる。

 開幕スタメン―。指揮官が1年間、チームの軸となって欲しい9人が並ぶ場所だ。だが、昨年の開幕戦、京田の名前はなかった。

 「悔しかったですし、何をしているんだと自分への歯がゆさ、情けなさがありました」

 開幕直前、3月20日のオープン戦で中継プレーをミス、その直後の打席は3球三振。攻守に精彩を欠き、懲罰ともいえる途中交代を命じられた。翌日から先発落ちの日が続き、開幕戦もベンチで迎えた。1年目から新人王を獲得するなど、先発出場は当たり前。プロ3年目で初めて味わった屈辱だった。

 「1つのミスで…。改めて1球の大切さ、9回のアウト3つを取るまで集中しなきゃいけないと思いました」

 腐りそうになった心を奈良原内野守備走塁コーチ(現楽天2軍監督)ら1年目から指導してくれた人たちに盛り立ててもらい、レギュラーを奪還。終わってみれば140試合に出場し、守備の要である遊撃で安定した守りを見せ、チーム守備率・992のリーグ新記録に貢献した。だが、ゴールデン・グラブ賞は巨人・坂本が受賞。

 「やっぱりまだまだと感じました。欲しいですけど、もっと練習しないと。坂本さんみたいに打って守れて走れるような三拍子揃った選手が理想です」

 守備の勲章であるが、実績や打撃への貢献度も少なからず影響していることも理解している。

 「もう打撃だけだと思います。春季キャンプからすり足に取り組み、タイミングを意識しているのですが今のところは良い形です」

 より長くボールを見るため、すり足気味に右足を引く動作を早め、6月の練習試合は35打数14安打(・400)。与田監督からも「バッティングの状態が良い」とMVPに選ばれた。ただ、打順は7、9番が中心。理由の1つに出塁率がある。1番起用が濃厚な大島の昨季の出塁率・376に対し、自身は・302しかない。

 「もちろん1番打者を打ちたいです。やっぱり出塁率」

 今季から就いた選手会長、そして真の正遊撃手として名実ともにチームの顔とならなければならない。大事な1年が幕を開ける。

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2020年6月17日のニュース