ソフトB メットライフD対策で屋根開放練習、初の開幕1軍・三森ハツラツ!

[ 2020年6月17日 05:30 ]

ドームの屋根を開け練習を行う(撮影・中村達也)
Photo By スポニチ

 開幕ダッシュへ抜かりなし。ソフトバンクは16日、工藤公康監督(57)の発案でペイペイドームの屋根を開けて全体練習を行った。19日に開幕し、2カード目には西武との6連戦(23~28日、メットライフドーム)が待つ。独特の暑さで知られる敵地での戦いへ対策を行い、シート打撃で5つのポジションをこなす三森大貴内野手(21)が2安打をマーク。宿敵・西武叩きへ、暑さ対策、用兵の準備を進めた。

 まぶしい太陽の光が注がれたペイペイドーム。工藤監督が暑さ対策のために試した策だった。指揮官は球団に約100万円かかる屋根の開閉を依頼。強い日差しの中、選手たちはみっちりと汗を流した。

 「3つドーム(ペイペイ)でやって西武ドーム。蒸し暑さ対策が必要。暑いところで動いておきたいと。汗をかき、熱の発散がうまくいかないと熱中症になる。そういう部分で汗をかき、水分を取ることが必要だなと思って。体調は大事だし」

 ソフトバンクは19~21日のロッテとの開幕3連戦の後、23日から敵地で西武6連戦が待っている。メットライフドームは球場がすり鉢状で、風が抜けていかず湿気と暑さがこもる。工藤監督は「(降水確率)30%以下なら開けられる」と17日にも“ルーフオープン練習”を実施すると話した。

 午後2時前に最高気温30度に達した中、シート打撃で開幕への準備を進めた。指揮官が注目したのは高卒4年目で初の開幕1軍を決めた三森だ。大竹の120キロスライダーを左前へ運び、無死一塁の設定では松本の直球を再び左前打した。

 三森は内野の全ポジションに加え、左翼もこなすマルチプレーヤー。練習試合には9試合に出場し、16打数6安打、打率・375をマークした。王貞治球団会長から3月の練習中に「頭を動かし過ぎるな。丁寧に丁寧に打ちなさい」と助言を受け、自主練習期間に実践した。この日も王会長が見守る中、唯一のマルチ安打。「コンパクトに打てました」とうなずき、「結果を求めていく。結果を出し続けていくのが大事」と力を込めた。

 工藤監督は「打撃も期待しているし、足も速い。ユーティリティーさも出ている。(選手起用で)新チャレンジをしていきます」と語った。暑さ対策に加えて、用兵の準備も万端。梅雨の時期から始まり、同一カード6連戦が続く変則日程を乗り切り、開幕ダッシュを決める。

続きを表示

この記事のフォト

2020年6月17日のニュース