阪神・近本 最強2番で開幕ダッシュ宣言 開幕から15戦連続ビジター「初回攻撃は、むちゃくちゃ大事」

[ 2020年6月17日 05:30 ]

<阪神練習>ティー打撃を行う近本(撮影・北條 貴史)
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 「2番・近本」が開幕ダッシュのキーマン! 阪神・近本光司外野手(25)が16日、甲子園球場で行われた1軍全体練習に参加し、目前に迫った開幕へ決意を新たにした。変則日程の今季は開幕から15試合連続ビジターとなり、先攻が続く。2番起用が決定的な背番号5の躍動が、先手必勝の鍵を握る。

 「(先攻の初回攻撃は)むちゃくちゃ大事ですね。1番を打っていた時もそうなんですけど、初回はピッチャーからしても難しいところではあるので。そこでしっかり先制できたり、チームに良い影響を与えられる攻撃をしたいなって思っています」

 その存在が勝敗の鍵を握る。チームは昨季も先制した68試合で勝率・703を誇り、初回に先制した34試合も勝率・636。特に今季は変則日程のため、阪神は開幕から15試合連続ビジターで、すべて先攻となる。開幕ダッシュを決めるには、初回から先制パンチを食らわせる展開が理想的。そのキーマンこそが俊足巧打の「2番・近本」というわけだ。

 同じ轍は踏まない。実は、シーズンを通じて主に1番起用された昨季も開幕から7試合目までは2番起用だった。その間、打率・185と不振にあえぎ、チームも3勝4敗と低迷……。だが裏を返せば、「2番・近本」はチームの伸びしろと言える。2番については「まだ経験は浅い。いろんな選択肢を増やせればいいとは思うんですが、選択肢が増えすぎると判断が遅くなるので」と自嘲気味に話すが、昨季1年間の経験を生かして機能した場合、飛躍的な得点力アップが見込める。

 5カード連続ビジターも逆風ばかりではない。4カード目までは人工芝球場での試合となるが、近本にとっては「地の利」があると言える。一般的に天然芝や土のグラウンドより人工芝の方が走りやすいとされ、昨季36盗塁で盗塁王に輝いた近本の「足」を存分に活用できることになる。特に開幕戦の相手先発は菅野。「今年はフォームを改善されて映像を見ている限り、去年とひと味違うなと感じる」と話すように、打ち砕くことは至難の業だ。それなら「足」でかき回すのも一手。そのキーマンも近本だ。

 「去年と同じように“ガムシャラに、ひたむきに取り組め”と清水ヘッドから常々言われているので。できるだけ去年と同じような気持ちで入りたいなと思っています」。背番号5の躍動が、開幕ダッシュの号砲となる。

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2020年6月17日のニュース