国学院栃木・シャピロ一郎 公式戦登板ゼロの大型右腕が今秋ドラフト候補に!

[ 2020年6月17日 05:30 ]

球児たちの特別な夏

ブルペンで投球練習する国学院栃木のシャピロマシュー一郎
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 栃木県高野連は16日、宇都宮市内で運営委員会を開き、独自大会の大会名を「2020年栃木県高校野球交流試合」とし、1試合のみの交流戦を開催すると発表した。国学院栃木の1メートル91の大型右腕でプロ注目のシャピロ一郎投手(3年)は、高校で公式戦未登板ながら最速145キロを誇る隠れたドラフト候補。最初で最後、1試合だけの公式戦に全てを懸けて臨む。

 公式戦未登板の大器を見ようと複数球団が続々と視察に訪れている。そんなスカウトの前でシャピロはブルペンで約30球を投げ込んだ。1メートル91、95キロの長身から捕手のミットに投げ込まれる重い直球に、スカウトの目がくぎ付けになった。この日、栃木県は代替大会を各校1試合限定で行うことを決めた。最初で最後の公式戦。「どんな場面でも全力を尽くしたい。個人としては、プロ入りに向けてのアピールをしたい」と力を込めた。

 急激に身長が伸びたことに伴う成長痛との戦いでこれまで公式戦は一度も登板がない。「ちょっと投げたり走ったりすると成長痛が出てしまう。3年夏に間に合えばと、じっくりやってきた」と柄目(つかのめ)直人監督。思い切り練習できず、中学時代からの目標であるプロ入りを見失いそうになったこともあった。シャピロは「昨年の冬に足首を痛めて諦めかけたけれど、お父さんから“まだチャンスはある”と言われて確かにそうだなと」。米国出身でNHK国際放送の大相撲解説などを務める相撲ジャーナリストの父・デービッドさんらの励ましもあって再び練習に打ち込んだ。コロナ禍で今年の春夏公式戦は全て中止。アピールの機会は失われたが、自粛期間中はYouTubeを参考に自重トレーニングなどを取り入れて進化。今月から練習が再開されると140キロ台を安定して計測。本領を発揮し始めた。

 柄目監督は「パワー系だが繊細さもある。日本を背負う投手になれる」と期待する。「将来的にはバランスの良い投手になってプロで先発したい」とシャピロ。1試合に持てる力を出し尽くす。(松井 いつき)

 ◆シャピロ 一郎(しゃぴろ・いちろう)2003年(平15)3月18日生まれ、東京都出身の17歳。小3から野球を始める。中学時代は駒形中野球部とクラブチームの台東オールドリームスに所属し中3時に東京選抜に選出。国学院栃木では、公式戦ベンチ入りはなし。持ち球はカーブ、スライダー、カットボール、フォーク。ミドルネームは「マシュー」。1メートル91、95キロ。右投げ右打ち。

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