広島・龍馬 寝ても覚めても左腕対策 前夜はDeNA・今永と夢で対決「打ったような気が…」

[ 2020年5月19日 05:30 ]

広島・西川は昨年の対戦で、今永から右中間二塁打を打つ
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 広島・西川龍馬内野手(25)は18日、四六時中の「左腕撃ちトレ」で振り込んだ。前夜の夢で、DeNA・今永と対決して“完勝”。マツダスタジアムに隣接する屋内練習場での分離練習では、居残りで左腕の打撃投手を相手にフリー打撃を追加。課題と明かす救援左腕への苦手意識払しょくを期した。

 西川は、夢を見た。マウンドには、DeNA・今永。コイ党の声援に背中を押され、150キロ超の直球を振り抜くと――。「打ったような気はするけど…。分かんない。とりあえず、試合をしてました」。開幕延期期間に見たのは、DeNAの左腕エースを攻略する夢だった。

 今永には「得意というよりかは、やられているイメージしかない」と首を振るものの、昨季の対戦成績は、17打数7安打(打率・412)と好相性を誇った。「(左投手に)苦手意識は全くない」。言葉通り、昨季は対右投手に打率・297、対左に同・298と差はなかった。一方で、救援左腕に限れば、話は別だと言う。

 「中継ぎは、あまり打っていないと思う。ワンポイントの左投手、終盤で出てくる左とか。先発はどうにかなるけど、(課題は)試合終盤の左ですかね。外スラ(で抑えられる)。ワンポイントの左腕は、中日の岡田さんとかスライダーが曲がる投手が多いので」

 昨季は巨人・中川に4打数1安打、中日・岡田に5打数2安打。リーグ屈指の救援左腕に分は悪くない。それでも、勝敗を左右する試合終盤での対戦に、凡退した印象が強く残っているのだろう。

 「(対策は)割り切り。全部打ちにいくのではなくて、球種なのかコースを張るのか。そういう投手のときは、いい場面、緊迫した場面。打てれば流れも変わるし、自分にもプラスになる」

 マツダスタジアムでの分離練習では、打撃練習後に、昨季で現役引退した岩本スコアラーを指名してフリー打撃を追加した。「岩さんは、ある程度投げられるので、右投手より左を多めに打っとこうかなと思った」。今季は、4番・鈴木誠の前を担う3番に座る予定だ。「3打席凡退したら、集中力は終わっていた。そこを今年は我慢したい」。決着をつけようとする救援左腕が登場したとき、西川の真価が問われる。(河合 洋介)

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2020年5月19日のニュース