夏の甲子園開催願い、元高校球児が署名活動 20日の運営委員会を前に高野連へ提出

[ 2020年5月19日 05:30 ]

甲子園球場
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 今夏の甲子園開催へ、元高校球児が立ち上がった。アスリートワークス(大阪市西区)の徳丸博之代表(50)は第102回全国高校野球選手権が中止の方向で検討される中、大会開催への署名活動を15日から始めた。署名は北海道から沖縄まで全国に加え、シンガポールなど海外在住の高校野球ファンからも集まっている。

 「選抜に続き夏も中止となると、全国へつながる大会は1年間なくなります。コロナ禍の中、判断は難しいでしょうが、感染者数も減少傾向にあり、緊急事態宣言解除も検討されている今、対策を施すことで実施できるのではないかと考えています」

 徳丸代表は祈るように話した。15日に一部で今夏選手権大会の中止報道があった。「何ができるかと考えたときに、署名活動ぐらいしか思いつかなかった」。同日中には署名サイトを立ち上げ、即座に協力を呼びかけた。

 「3年生があまりにかわいそうで…」

 その際、一人の高校球児が脳裏に浮かんだ。今春選抜に背番号「7」で出場予定だった履正社の両井大貴外野手(3年)。一昨年冬に急逝した父・伸博さんは、徳丸氏の明星(大阪)時代の同級生だった。

 「一昨年に親父を亡くして、その悲しみを乗り越えて、ようやく履正社でレギュラーをつかみ取って。人生が変わるかも、という選抜の舞台が目の前にあったのに、それもなくなってしまった。だからこそ、最後の夏を戦ってほしい」

 亡き父の思いを代弁するかのように、徳丸氏は言葉をつないだ。ともにレギュラーだった2年夏の大阪大会では5回戦に進出。72年以来14年ぶりの甲子園を目指したが、PL学園に4―8で逆転負けした。「あの当時はライバルというか、個性をぶつけあって。お互いの子供が野球をするようになって、仲良く話しをするようになりましたね」。仲間と過ごした3年間は一生の思い出であり、貴重な財産でもある。

 日本高野連はあす20日に運営委員会を開くが、18日現在、7000人を超える署名が集まった。徳丸氏は「あす(19日)までに1万人以上の署名を集めて、日本高野連に届けたい」と思いの丈を明かした。

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