ロッテが敢行するコロナ感染防止対応 何もできない時だからこそできること

[ 2020年3月8日 12:23 ]

ZOZOマリンスタジアムにて無観客で行われたオープン戦の様子
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 新型コロナウイルスの影響で、プロ野球の取材もずいぶんと制限されている。無観客で試合を行っているとはいえども、感染を拡大させないためには、仕方ないことだと思っている。そこで担当しているロッテの場合だと、どんな取材方法になっているのかを紹介したい。

 本拠地・ZOZOマリンならば、球場正面で来場者はまず検温となる。37・5分以上あると入場できない。そして簡単な体調のチェックシートに記入。ここで問題ないことを証明し、ようやく入場となる。

 もちろん、マスク着用は当然だ。球場内には手、指先を殺菌する消毒液が設置されている。入り口からすぐ近くにあるプレスルームに荷物を置いて、ここから取材するためにグラウンドへ向かう。

 これまでは一塁ベンチの脇を通って、最短距離の動線でグラウンドに出ていたが、これも禁止となった。理由は狭い通路で、選手との接触を避けるためだ。

 グラウンドへ出る動線は、三塁側にある関係者専用の階段を上がって、コンコースに一度出る。そこから再び一塁側へ回り、スタンドに出てグランドへ降りるという形だ。

 ただし、グラウンドでも練習の様子を見ることはできても、基本的には取材できない。これまでOKだった選手への「ぶら下がり取材」は、至近距離での接触となるため、現在はNGとなっている。

 その代わり、井口監督が練習中に一度、報道陣の質疑に応じてくれる。2メートル離れて取材という決まりになっているが、マスクをしていることもあり、それでは話の内容がほとんど聞こえない。そんなこともあり、このときばかりは、気持ちばかり距離が縮まっている。

 練習後は、試合前と同じルートでプレスルームに戻ることになる。昨年までならば、球場周辺の出店や食堂がやっていたが、今年は完全クローズ。食事も各自が用意してこなくてはならない。試合中はいつもと同じようにスコアブックを記しながら、活躍した選手のデータなどを調べる。

 試合後は、再び井口監督が取材に応じ、その後はヒーロー選手が記者席の裏にきてくれる。もちろん、ここも2メートルの距離が目安になっている。

 個別に取材することは難しくなっている。それでも球団の協力もあって、今のところ取材活動はできている。ロッテは本拠地開催のオープン戦で出たホームランボールを、SNSにメッセージを投稿したファンに抽選でプレゼントしている。

 何もできないときだからこそ、何ができるのか。いい試みだと感心している。(記者コラム・横市 勇)

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