巨人・丸 カメラに“新丸ポーズ”初披露「とっさに…テレビでしか見られないわけですからね」

[ 2020年3月8日 05:30 ]

オープン戦   巨人4―4オリックス ( 2020年3月7日    京セラD )

<オ・巨>3回2死一塁、丸は先制2ランを放ち、カメラの前で右手の親指と人さし指でOKポーズ(撮影・森沢裕)
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 巨人の丸佳浩外野手(30)が7日、オリックスとのオープン戦で3回に右翼5階席に飛び込むオープン戦1号2ランを放った。実戦13試合、36打席目での待望の一発。OKサインをつくる「新丸ポーズ」も初披露した。新型コロナウイルスの感染拡大でオープン戦は無観客の中で行われているが、6試合で13本塁打が飛び出した。やっぱり「野球の華」はホームランだ。

 いつもの大きな丸…ではなく、小さな丸をテレビカメラに向けた。今季初アーチを放ち、ナインから頭の上で両手で輪を作るおなじみのポーズで出迎えられた丸。笑顔で丸ポーズで呼応した後、右手の親指と人さし指で輪を作るOKポーズを初披露した。

 「とっさに考えました。お客さんがいないので…。テレビでしか見られないわけですからね」。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でオープン戦は無観客。球場に来られないファンを新ポーズで喜ばせる一発が飛び出したのは3回2死一塁だ。フルカウントからの7球目、荒西の外角高め直球を真芯で捉えた。右翼席5階席に叩き込む特大弾に「追い込まれてから3―2というカウントまで持っていけて、最後にしっかりと仕留められた」と納得の表情を見せた。

 36打席目で飛び出した待望の一発。5回にも右前打でマルチ安打をマークし、実戦13試合で打率・469と調整は順調そのものだ。キャンプでは全体練習後にもマシン打撃を1時間打ち込むなど圧倒的な練習量で体を仕上げ、20日の開幕に向けて準備も「OK」だ。

 開幕を心待ちにする野球少年にメッセージも送った。学校は休校。思う存分練習できない状況に、3児のパパでもある丸は「普段使っている道具を手入れしたり、触れ合う時間も大事」と言う。自身も試合中のベンチでバットをやすりを使って削るなど道具を大切にする。10泊11日の長期遠征中、チームは外出禁止だが、普段からホテルで食事を取ることが多いため「苦ではない」と平然と話す。入浴に時間を割くなど有効利用している。

 好調の丸を原監督も「いい調整をしてくれている」と信頼を置く。広島からFA移籍した昨季、当時現役だった阿部2軍監督が発案し、浸透した丸ポーズ。ただ、両手を使うため「片手の方が楽なのかな」と2年目の新ポーズを繰り出した。継続には「分からない」とけむに巻いたが、今季も丸がアーチ量産でファンを喜ばせることだけは間違いない。 (青森 正宣)

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