阪神・近本 新走法で盗塁成功 2年連続タイトルへ手応え

[ 2020年3月8日 05:30 ]

オープン戦   阪神1―12日本ハム ( 2020年3月7日    甲子園 )

<神・日>7回、2死一塁、二盗成功の近本(撮影・成瀬 徹)
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 阪神・近本光司外野手(25)が2年連続盗塁王へ新走法を完成させた。7日の日本ハム戦で今春オープン戦の初盗塁を記録。足の回転を速め、強いスライディングを意識する2020年型を披露した。昨季36盗塁からの大幅増、そして失敗15の減少へ、手応えをつかんだ。

 嶋田哲也二塁塁審は一瞬迷ったように見えた後、すぐに両手を横に広げた。アウトと判定されても仕方がないくらい微妙なタイミング。近本の滑り込んだ左足が速く、そして強く見えたのだろう。

 6回の守りから中堅に就き、7回2死で迎えた最初の打席で四球で出塁。次打者・井上の打席で1ストライクからスタートを切った。今春オープン戦での待望の初盗塁。「あまりいいスタートではなかったですが、スライディングは良かったかな」。新走法に十分な手応えがあった。

 1月に鳴尾浜球場で男子200メートル障害の元アジア記録保持者、秋本真吾氏(37)に2年連続で教えを請うた。大きいと指摘されたストライドを数十センチ狭め、その分足の回転数を高め、27・4メートルの塁間を12歩から14歩に増やす――。宜野座キャンプでもコンマ何秒を縮めることに取り組んだ。

 「14歩にするのは辞めました。でも、14歩の感覚で足の切り替え(回転速度)をしていくイメージです。スライディングはベースに近く…というよりは速く、強くですね」

 目に見える形としての改造は“断念”しても、意識を変えた2020年型。運よく、開幕までに一つでも走れることができた。

 一塁走者に立った時点でスコアは1―10。本番なら決して走る場面ではない。セオリーなら一塁手はベースを離れ、阪神ベンチも走らせるつもりはなかった。今回はオープン戦という事情もあり、横尾は一塁ベースに付いてけん制の可能性を示し、バッテリーも点差を度外視した盗塁警戒の外角攻めだった。ならば…と遠慮なく実戦練習をさせてもらったというわけだ。

 矢野監督は「際どいところと思うけれど、最後ベース際の突っ込みが良かった」とスライディング技術の成長を認め、一塁ベースコーチの筒井外野守備走塁コーチも「もっとベースに近くてもいいくらい」と合格点を付けた。新人だった昨年の36盗塁からのさらなる量産。そして15度を数えた失敗をゼロに近づけての成功率の向上。進化し続ける近本が2年連続の盗塁王へ大きな可能性を示した。(畑野 理之)

 ○…昨季は36盗塁でタイトル獲得の近本(神)がオープン戦初盗塁。新人から2年連続で盗塁王なら、2001年から5年連続の赤星憲広氏以来になる。昨季の盗塁死はリーグ2位の15個。成功率・706は2000年以降のセ盗塁王では12年大島(中=・653)、13年丸(広=・659)に次いで低く、成功率アップが求められる。

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