阪神・糸原 球団創設85周年、85年のV再現だ!「最高の一年にしたい」

[ 2020年1月27日 05:30 ]

グッズ内覧会で、おすすめの自転車にまたがる糸原(中央)とタオルを持つ青柳(左)と目覚まし時計を持つトラッキー (撮影・平嶋 理子)                                    
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 阪神・糸原健斗内野手(27)が26日、青柳晃洋投手(26)とともに甲子園球場施設内で開かれた「新作グッズ内覧会2020」に出席し、「ビールかけがしたい!」と素直な思いを公言した。球団創設「85」周年のロゴ付きユニホームも初着用。期待されるのはリーグ優勝&日本一で2度のビールかけの歓喜を味わった「85」年の再現で、2年目を迎える主将として悲願の頂点へ突き進む覚悟を改めて示した。

 CSファーストステージ敗退、屈辱の最下位、ファイナルステージ敗退…。それらを経験する度に糸原の優勝への思いは強くなった。主将2年目の今年は、もう爆発寸前だ。

 「優勝してビールかけがしたい。優勝したチームは楽しそうにやっている。簡単なことじゃないけど、チーム一丸となって、最高の一年にしたい」

 虎党が「ビールかけ」と聞いて想起する光景の一つは、1985年だろう。球団史上唯一、同一年で2度の歓喜を味わった。球団創設85周年の今年と同じ“85年”。真弓、バース、掛布ら30代の主軸に加え、岡田、平田、木戸、中西ら20代も躍動し、リーグ優勝と日本一に輝いた。「85」のロゴマークが付いた新ユニホームに初めて袖を通し、同じように自らを含む20代の躍進が不可欠なことを十二分に分かっていた。

 「若い僕たちが中心になって引っ張らないと強くならない。その中で若い選手の意見が必要だと思いますし、みんなが発言していい。(主催のミーティングを)シーズンの苦しい時にやったり、あとは監督が感じていることをチームに共有したり。そういったことをやっていければ…」

 実力の底上げを大前提とした上で議論する機会も必要だ。雰囲気、練習法、取り組む姿勢…。首脳陣やベテランよりも先に場を提供することで、これまでとは違う団結力を生み出すことを描いた。

 悲願成就の喜びを100%感じるために、まずは定位置の座を確立しないといけない。2年連続全試合出場中という実績のアドバンテージがあっても、「競争に勝たないと試合に出られない。逆算できる立場じゃない。とにかく結果にこだわってやっていく」と意を強くした。

 グッズ内覧会では昨年のレプリカユニホームの売り上げが鳥谷、近本、梅野に“敗れた”事実を聞かされ、「もっと活躍して1位を目指します!」と笑顔で誓った。勝利の美酒に酔いしれる未来を描きながら、プロ4度目の球春に思いをはせた。(巻木 周平)

【85年の祝杯x2】
 ☆リーグ優勝 10月16日に神宮球場でのヤクルト戦に引き分けて21年ぶりの優勝が決定。都内宿舎の駐車場に設けられた特設会場で、午後11時10分に祝宴が始まった。当日52号を放ったバースは吉田義男監督にビールをかけてはしゃぎ、ずぶ濡れになった掛布雅之は「田淵さんたちによく聞かされたので、一度はやってみたかった。最高の気分ですね」と笑顔を見せた。

 ☆日本一 11月2日に西武との日本シリーズを4勝2敗で制して初の日本一。西武球場からパトカーの先導で宿舎へ戻った後、午後6時30分に祝勝会場の立川競輪場に到着した。吉田監督が「日本一の喜びを体で味わおう」とあいさつし、岡田彰布ら主力選手の鏡割りをきっかけに一斉にビールかけを開始。9月に左アキレス腱を断裂してリーグ優勝時はセーター姿でビールを浴びた山本和行もユニホームで参加した。

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