「あれっ、小さいのに」体格通りにならない面白味 小柄な選手に必ず武器が

[ 2020年1月27日 08:30 ]

自主トレでロングティーを行う西武・山川
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 7年ぶりの野球現場。1月から西武担当となった。過去3年はJリーグ中心の取材。野球選手の体格の大きさを感じる日々だ。ところが早くも「あれっ、小さいのに」と思う場面が何度かあった。

 1月10日、沖縄。2年連続本塁打王・山川穂高、昨季MVP・森友哉の自主トレ。2人より大きな巨体を揺すっていたのは、練習仲間のソフトバンク育成3年目・砂川リチャードだった。

 1メートル88、113キロ、20歳の巨漢。その後取材した1メートル76、103キロの山川、1メートル70、85キロの森が小さく見える。とはいえロングティーは差が歴然。2人と砂川で打球の勢い、質は違った。実績は比較にならない。能力も違う。でも体格通り「砂川>山川、森」にならない面白味があった。

 13日の野球教室もそうだ。1メートル77、82キロの外崎修汰、1メートル80、85キロの斉藤誠人、1メートル88、90キロの戸川大輔がHR競争。外崎は98メートルのフェンスを越えるが、力む斉藤と戸川は柵越えなし。侍ジャパンメンバーの勝利は当然といえば当然だが、体格差通りの結果にならない奥深さを感じた。

 ふと「テル」を思い出した。サッカー96年アトランタ五輪・ブラジル戦で「マイアミの奇跡」の主役となった伊東輝悦だ。

 年に数度、話し込んだ。J3沼津で今季J28年目。1メートル68、70キロの45歳は生きる伝説だ。トレーナーは小柄な鉄人の武器を「誰よりも大きい腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)」と話した。良質なプレーバランスを長年保つ秘訣の1つだと言う。

 どの競技でも、結果を出す小柄な選手には必ず武器がある。小さく見えた山川、森、外崎も、何らかの武器で球界をリードしている。新たな現場。「小さいのに」の武器を色濃く取材したい。(記者コラム・大木穂高)
 

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