「負の歴史」繰り返さない…楽天、“血の入れ替え”に見る強い意志

[ 2020年1月21日 09:20 ]

チームスローガンのボードを持つ楽天・立花球団社長
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 ジンクスを打ち破る。楽天の今年のチームスローガンには、その強い思いが込められている。「NOW or NEVER いまこそ 日本一の東北へ」。立花陽三球団社長は「今しかないという意味。今やらなければいつやるんだと。勝負の年。“デッド・オア・アライブ”という意味に近い」と説明する。

 楽天は過去15年間でAクラス入りが4度。09年(2位)、13年(1位)、17年(3位)の翌シーズンは、いずれも最下位に沈んだ。球団改革を推し進める石井一久GMは「Aクラスの次の年は必ずダメな結果を繰り返している。ただAクラスに入るんじゃなくて、Aクラスの中でも1位にならなければいけない。そういう意味でも、今年やらなければいつやるのか、という思いでスローガンを決めた」と話す。

 昨季は新加入した浅村栄斗やブラッシュ、ブセニッツという新戦力が活躍し、3位でCSに進出した。ただ、石井GMは昨季の全日程終了後に監督、コーチ、選手、スタッフに対して「3位になれたと考えるのか、3位にしかなれなかったのか。そこをしっかり考えてほしい」と語りかけた。あくまでも、目指すのはリーグ優勝。3位で満足しているようでは、いつまでたっても常勝軍団にはなり得ない。

 今オフも積極補強に動いた。FAで鈴木大地、金銭トレードで涌井秀章を獲得し、ロッテに移籍した美馬学の人的補償で酒居知史を指名。前パドレスの牧田和久や、前ドジャースのシャギワも加入する。単に目先の戦力整備だけを目的にしているわけではない。石井GMが日ごろから「中長期的なチームづくり」という言葉をよく口にする。他球団で経験を積んだ選手にチームの土台作りを担ってもらい、その間に若手の台頭を促すというサイクルをビジョンとして描いている。

 立花球団社長は「石井GMが来てくれて、本当にチームを大きく変えてくれている。スタッフも選手も変わって、厳しい野球をやってほしい。仲間意識を持ちつつも負けたときにはもっと悔しがるような姿をファンに見せながら戦ってほしい」と話す。Aクラスの翌年に期待を裏切っていた「負の歴史」を繰り返さない。血の入れ替えは、その強い意志の表れでもある。(記者コラム・重光晋太郎)

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