阪神ドラ1西純 メンタルトレ講義で納得「目標を持った人は…」

[ 2020年1月21日 05:35 ]

気合の入った表情でノックを受ける西純矢(撮影・坂田 高浩)
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 阪神が若手強化の一環として、スポーツ心理学の専門で北京、ロンドン五輪にも関わった大体大・土屋裕睦教授(55)を講師に招いてメンタルトレーニングの講義を開いていたことが分かった。20日までに虎風荘で2度にわたってドラフト1位・西純矢投手(18=創志学園)ら新人選手が受講した。

 球団は新人選手のメンタル強化に力を入れ、近年は専門家によるメンタルトレーニングを導入してきた。今年は新たな講師を招待。谷本修球団本部長が「メンタル系は強化しようと。浸透させたいなと。(講師は)大阪体育大学の土屋教授です」と明かした。

 同教授は日本スポーツ心理学会の理事も務めるなどスポーツ心理学の専門家で、これまでもプロスポーツチームや日本代表チームでメンタルトレーニングを指導。ロンドン、北京五輪では出場選手にも関わった経歴の持ち主だ。

 「最初にメンタルの柱というか、きっちり向き合う姿勢を身につけてもらうと今後も変わってくると思う。私も初回聞きに行きました。(矢野監督の)おっしゃってることとかなり近い。思っていることは実現する、と」

 既に今月13、19日に虎風荘で開講。参加した西純は「心に残っているのは“目標を持つのと持たないのでは成果が違う”という話」と重要性を理解する。メンタルトレーニングは高校時代にも複数回経験し、心の成長を実感したからだ。

 「(講義では)100%の目標を持った人は102%の力が出せる。持たなかった人は80%の力しか出せないという話が一番心に残りました。毎日日誌の提出があるんですけど、今年の目標と、その日の目標を書くところがあって、自分は1軍でプロ初勝利と書いていて、もう一つが凡事徹底です」

 球団は昨年までと同様に今後もシーズンを通した講義を開き、土屋教授以外にも大体大・菅生貴之教授(46)ら数人の専門家による月に一度の指導を予定。近本ら2、3年目の若手選手の受講も検討し、心技体を兼ね備えたトップアスリートの育成に球団を挙げて取り組む方針だ。(山本 浩之)

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2020年1月21日のニュース