菊池、米挑戦を阻んだ“潮流” MLB二塁手は守備範囲より打力の時代に

[ 2019年12月28日 08:18 ]

広島残留を決断して記者会見を行う菊池涼
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 ポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた広島・菊池涼介内野手(29)が27日、広島市南区の球団事務所で記者会見を開き、残留を表明した。今季から6000万円増となる年俸3億円プラス出来高の4年契約で更改。21年には海外フリーエージェント(FA)権を取得見込みだが、米挑戦は封印する考えを併せて示した。

【奥田秀樹通信員の目】

 菊池涼は前回のWBCで、アクロバティックな守備で各国の野球ファンを魅了した。それでも現状で米30球団からオファーを受けるに至らなかった理由は、戦い方の変化にある。今のメジャーでは極端なシフトを多用。二塁手は正面に近いゴロを堅実にさばけばいいと考えている。

 06年の第1回WBC米国代表監督で、近年もテレビ解説でWBCを追い続けているバック・マルティネス氏は菊池涼の守備力を称賛した上で「今のMLBではロベルト・アロマーのような守備範囲の広い二塁手を必要としていない」と指摘した。アロマーはゴールドグラブ賞を10度受賞した殿堂入りの二塁手。だが、最先端のチームはムスタカス(レッズ)、マンシー(ドジャース)のようなパワーヒッターを二塁に配置して本塁打を期待する。データ分析が、その方が勝率が上がると結論づけているからだ。

 マルティネス氏は「プロ野球にはサイクルがある。いずれまた守備範囲の広い二塁手が求められる時代が来るかもしれないが、今はそうではない」と話した。スローな市場の動向も相まって、菊池涼の移籍は実現しなかった。(MLB担当)

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