広島・菊池 3億円残留!球団野手最高額 メジャー封印“広島愛”でポスティング期限前に決断

[ 2019年12月28日 05:30 ]

広島残留を決断し、会見する菊池
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 ポスティングシステムを利用しメジャー移籍を目指していた広島・菊池涼介内野手(29)が27日、広島市南区の球団事務所で電撃会見を開き、来季以降の残留を表明した。新たに4年契約を結び、今季から6000万円増となる推定年俸3億円プラス出来高払いで更改。順調なら21年に海外フリーエージェント(FA)権を取得見込みだが、メジャー挑戦は封印する考えを併せて示した。

 球団の仕事納めとなった年の瀬に吉報が届いた。午前11時に設定された会見。菊池涼は「球団と本日交渉し、残留を決めました。今はすっきりした気持ちです」と言い切った。表情に曇りはない。前を見つめ、経緯と決断理由を説明した。

 「FA市場の動きが遅く、この状況が続くのであれば、僕の思いをくんで快く容認してくれた球団に早く残ると伝えた方がいいと考え、決断しました」

 今オフの二塁手FA市場は、主力級10選手の移籍先がまだ決まっていない。当初そのユーティリティー性を評価したレッドソックスは、内外野を守れるペラザ(レッズFA)を獲得。こうした状況を踏まえ、前日26日に球団と佐々岡監督に決断を伝えた。菊池涼なりのケジメだった。

 「本当に悩み考え、今までにないオフを過ごした。挑戦させてもらっていることも実感した。球団にはわがままを聞いてもらい、感謝しかない。赤いユニホームでやりたい気持ちもどこかにあった」

 球団は、菊池涼が希望したポスティングによるメジャー挑戦を11月8日に容認。大リーグ機構は12月2日(日本時間3日)に契約可能選手として全30球団に通知し、米東部時間の来年1月2日午後5時(同3日午前7時)が交渉期限だった。

 この日は4年契約の推定年俸3億円プラス出来高払いでサイン。今季国内FA権を取得した名手に対し、球団は8月下旬から交渉を重ねており、条件面は11月に大筋合意していた。鈴木誠を再び抜き、広島の野手最高額を更新した29歳は、来季への決意を新たにする。

 「3連覇した3年間は本当に幸せな時間だった…と思い知った。より一層頑張らないといといけない。新たな気持ちで、挑戦者として戦い抜きたい」

 順調なら21年に海外FA権を取得。再度のメジャー挑戦は「年齢を考えると難しい」として封印する意向だ。セ・リーグの覇権奪回と日本一を目指す新生・佐々岡カープ。欠けてはならないラストピースが埋まった。(江尾 卓也)

 ▼広島佐々岡監督 二塁手として菊池涼の存在は大きい。本人は残念だろうが、気持ちを切り替えてまた頑張ってほしい。今オフは会沢も、(野村)祐輔も、長野も残ってくれたし、最後の菊池涼の決断も大きい。

 《松田オーナー「喜んだけど」》○…球団の仕事納めの日に、チームにとっては朗報となる菊池涼の残留決定。ただ、松田元オーナーは「喜んだけど、本人のことを思えば良いことなのかどうか…」と複雑な表情を見せた。会見前に菊池涼からあいさつを受け「これまでは表に出ないような役回りだったけど、これまでとは違う菊池らしいリーダーシップを求めたいと伝えた」と明かした。契約交渉を担当した鈴木清明球団本部長は「7年間連続で600打席立ってくれている。打率とか単なる1本だけでなく中身が濃い」と大型契約に至った経緯を説明した。

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