広島 ドラ1森下 エースの背番号「18」に決定

[ 2019年11月22日 05:30 ]

広島のドラフト1位、明大・森下
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 広島は21日、新入団選手を含む来季の新背番号を発表した。ドラフト1位の森下暢仁投手(22=明大)は、球団では2015年シーズンの前田健太投手(31=ドジャース)以来、5年ぶりに背番号18を背負うことが決まった。現役時代に同番号を背負った佐々岡監督が、松田元オーナーに直訴して実現。新監督らが築き上げた伝統のエース背番を継承させる球団からの期待の表れとなった。

 「ドラフトで指名した時、松田オーナーにお話しをして了承していただいた」と舞台裏を明かす。「自分が付けた番号がちょうど空いていたし、18番が似合う選手を1位指名できたので付けてほしいな…と。18番にふさわしい選手になってもらいたい」

 指揮官が入団から引退まで18年間背負った番号。新人が背負うのは同監督以来、球団5人目の大役となった。「僕らの時代は18番がエース番号と言われていたので、そういう気持ちでプレーしていた。プレッシャーにしてほしくないけどね」

 広島との縁は、佐々岡監督がホレ込んだことから始まった。1位指名は、指揮官の意向を尊重する形で決定。ドラフト会議前日に堂々と指名を公表して単独指名につなげた。指名直後には、指揮官が18番抜てきを示唆。7日に仮契約を結んだ際に森下は「(18番なら)重みしかない。評価して頂いているのはうれしいけど、それだけのことをやらないといけない」と気を引き締めていた。

 来春キャンプの1軍スタートについて、佐々岡監督は「もちろん(可能性はある)。キャンプでそういう姿を見せてほしい」と改めて明言した。鈴木清明球団本部長も「ローテに入って新人王ぐらいの成績を期待している。佐々岡監督が入ったときも18番。それと同じぐらいの活躍をしてほしいとの期待の表れ」と即戦力として計算する。森下が歩むエース道は、広島伝統の「18」を背負うことから始まる。
(河合 洋介) 

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