阪神・糸井90打席ぶり5号 意地の一振りで23イニングぶり得点

[ 2019年7月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―3DeNA ( 2019年7月3日    横浜 )

初回2死、糸井は右越えに先制ソロを放つ(投手・浜口)(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 大幅に打線を入れ替えた中でも不動だった阪神の3、4番コンビが、意地を見せた。3番の糸井は初回の右越え先制5号ソロを含む2安打2打点。4番の大山も2―3の8回2死一、三塁から意地の同点適時打を放った。

 チームの長い0行進を止めたのが糸井だった。初回2死からの第1打席。浜口の2球目をとらえた打球は右翼上空に高々と舞い上がり、スタンド最前列に飛び込んだ。これがチーム23イニングぶりの得点。自身は6月4日のロッテ戦以来21試合、90打席ぶりの一発で、閉塞(へいそく)感を吹き飛ばした。

 1―3の8回2死一、二塁では「糸井対策」として登板したエスコバーからファウルで粘り、6球目をしぶとく中前適時打。1点差に詰め寄り4番の大山につないだ。試合後は「勝てて良かった?」との問いに「はい」と一言。まだまだこれから――と言わんばかりに表情を緩めずにバスに乗り込んだ。

 第3打席までは無安打だった大山も、この日一番重要な場面で集中力を発揮した。なお2死一、三塁でエスコバーの157キロの剛速球に食らいつき、二塁強襲の同点打。「数少ないチャンスの場面だったんで。ここしかないという気持ちで打席に立ちました」。10回の第5打席では中越え二塁打。打線全体が苦しい中、4番の重圧を受け止めながら懸命に前へ進んでいく。(山添 晴治)

続きを表示

2019年7月4日のニュース