広島 悪夢の5連敗で3位転落危機 深刻な打撃不振、9試合連続3点以下 14あった貯金は1に… 

[ 2019年7月4日 22:25 ]

セ・リーグ   広島2―7ヤクルト ( 2019年7月4日    マツダ )

<広・ヤ>9回裏1死満塁、安部は三振に倒れる (撮影・奥 調)
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 セ・リーグ4連覇を狙う広島が5日にも3位転落となる危機に直面した。

 すでに自力Vが消滅している最下位のヤクルトに2―7で敗れて今季3度目の同一カード3連敗を喫し、本拠マツダでは2015年5月~6月に7連敗を喫して以来4年ぶりとなる6連敗。5月に球団新記録となる月間20勝(4敗1分け)の快進撃を見せて6月1日には2位・阪神に5ゲーム差をつける首位に君臨しながら、6月4日から始まった交流戦で5勝12敗1分けと失速して5年ぶり4度目の最下位に終わると、リーグ再開後も波に乗れず。交流戦明け初白星には6戦目のこの日も手が届かず、1分けを挟んだ連敗は今季2度目、最多タイの「5」まで膨らんだ。

 前日は坂倉をプロ初の1番に抜てきしたが、この日は2日連続で1番をチェンジ。今季8人目となる1番には、2番が定位置だった菊池涼を2015年8月20日の中日戦以来1414日ぶりに配置し、これまで主に5番や3番を打っていた西川を2017年5月20日の中日戦以来775日ぶりプロ2度目の2番、3番にはメヒアが初めて入った。

 2回には小窪の遊ゴロの間に6試合ぶりとなる先制点を奪うも、今季7勝目を狙った先発左腕・ジョンソンが直後の3回に5失点してKO。押し出しで1点を返して2―5とし、なおも1死満塁とチャンスが続いた3回の攻撃では主砲・鈴木が三ゴロ併殺打に終わり、5回の無死一塁は磯村が二ゴロ併殺打、6回の無死一塁はメヒアが三ゴロ併殺打。7回には先頭の代打・会沢が左前打で出塁しながら後続が倒れ、二塁に進めなかった。

 2―7で迎えた9回には4番手・五十嵐から鈴木死球、会沢左前打、代打・松山四球で1死満塁。5番手・マクガフの代わりバナの初球を安部が右翼ポール際へ大ファウルしてスタンドを沸かせたが空振り三振に終わると、続く代打・野間も遊ゴロに終わってスタンドはため息に包まれた。

 この敗戦で6月1日に最大14あった貯金はついに1まで減った。首位・巨人が勝ったため巨人とのゲーム差が6に開いただけでなく、DeNAが阪神との同率3位対決を制したため、単独3位となったDeNAには0・5ゲーム差に迫られた。5日からは4位・阪神と敵地・甲子園で3連戦が始まるが、広島は現在カード初戦8連敗中。打線が9試合連続で3得点以下とふるわない中、エース大瀬良の快投に期待がかかる。

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2019年7月4日のニュース