ソフトB岩崎、復活へ着々 球宴明けにも1軍舞台へ

[ 2019年7月4日 12:00 ]

フリー打撃に登板するソフトバンク・岩崎
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 2年ぶりのリーグ優勝、3年連続の日本一を狙うソフトバンクに、頼もしいセットアッパーが帰って来る。昨年、2度の右肘手術を受けた岩崎が球宴明けにも1軍の舞台に戻ってくる。

 2月の宮崎キャンプは慎重に調整を続け、6月30日に筑後市のファーム施設でフリー打撃に登板。7月3日に2度目の打撃投手を務め、直球の最速は140キロ台後半を計測した。早ければ同6日の2軍戦で実戦復帰する道筋が見えた。「肘に関しては問題ない。投げるときに肘を気にしないで腕が振れている」と表情は明るい。

 17年は球団記録の72試合に登板し、6勝3敗40ホールド、2セーブ、防御率1・99の成績を残し、チームの日本一に貢献した。だが、昨年は開幕から2試合に登板し、右肘が悲鳴を上げた。4、10月に右肘手術に踏み切り、地道なリハビリメニューをこなしてきた。今年5月にはリハビリ組の視察に訪れた工藤監督から「投げられないときは、鍛えられるところをしっかりトレーニングした方がいい」と声をかけられた。

 「良かったときに比べれば体が突っ込んだり、修正しないといけない点があるのでまだまだ」と言いながらも、右肘を気にせずに全力で腕を振れる感覚にようやくたどり着いた。

 救援陣はサファテ、森が故障で離脱中。現在は8回にモイネロ、9回はルーキー・甲斐野が必勝パターンとなっている。そこに経験豊富な右腕が加われば、投手起用のバリエーションが増え、ソフトバンクを追いかける他球団には脅威となりそうだ。(記者コラム・川島 毅洋)

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2019年7月4日のニュース