阪神・矢野監督 西ならできる!Vノルマ13勝以上 中堅投手リーダー

[ 2018年12月15日 05:30 ]

背番号16のユニホームを身に着け、矢野監督(左)と握手を交わす西(撮影・北條 貴史)  
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 西の入団会見に同席した阪神・矢野燿大監督(50)は「Vノルマ」として、FA右腕に自己最多を更新する13勝以上を求めた。

 「12(勝)じゃあ、さみしいやん。西のモチベーション的にも。本人はイニング(数)って言っていたけど。もちろんイニングも大事。環境を変え、新たな気持ちでやるうえではベストを目指していくと思うし、こっちとしても期待値を下げる必要もない。13(勝)が一番わかりやすい」

 5度のシーズン2桁勝利を誇る通算74勝右腕も14年の12勝が最多。それでも、指揮官は西の能力を信じている。「欠点が見えにくい。コントロールも球のキレも球種もけん制も、フィールディングもすべてにおいてレベルが高い。うちにとっては欠かせない、素晴らしい投手」。捕手出身の指揮官が「受けてみたい」と話す総合力の高い投手だからこそ、求める理想は高かった。

 能見、藤川らベテランが健在で、完全復活を期す藤浪を中心に才木、望月、浜地ら伸び盛りの20代前半の若手も多い。そんな中で矢野監督は、中堅のリーダー役となり得る存在として西の資質も買っている。「ベテランもまだまだ元気だし、中堅もいる。その中堅を西が引っ張っていってくれるように。背負わせるようなことはないけど、西らしくやってくれることが、中堅の中で西がリーダー的なものになっていくと思う」。姿勢と取り組みもチームに好影響を及ぼすと考えている。

 勝利を重ねていくうえで、広い本拠地以外でも「懐に突っ込む時は突っ込むことも必要」と捕手目線でアドバイスも送った。「もしかしたら、捕手も新しい発想や勉強があるかもしれない。受けていて楽しい投手だと思うので、甲子園で思いきってノビノビ投げてもらえたら」。投手陣はもちろん、捕手陣への相乗効果にも期待を寄せた。(吉仲 博幸)

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2018年12月15日のニュース