バレ 逆転V28号 一走・山田哲“アシスト”でリーグトップ並ぶ

[ 2018年8月13日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト3―1中日 ( 2018年8月12日    ナゴヤD )

<中・ヤ>9回無死一塁、逆転2ランのバレンティン(右)は手を合わせお辞儀して生還(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 ヤクルトのバレンティンが青く染まった満員のナゴヤドームを沈黙させた。打った瞬間に打球の行方を確信。ゆっくりとダイヤモンドを一周した。左翼席スタンドへ消える逆転28号2ラン。リーグトップの山田哲に、再び並んだ。

 「凄く良かった。(6回に二塁打を放つまで7打数無安打と)このシリーズでいい働きができていなかった。取り戻すにはホームランしかないと思っていた。狙っていた」

 1点を先制された直後の9回だ。先頭の山田哲が内野安打で出塁して打席に入った。初球だ。鈴木博の投じた直球を叩いた。一塁走者・山田哲のアシストもあった。これまで初球から二盗を仕掛ける場面が多かったが、この日は「初球から打って良いよ」と伝えられていた。だからこそ、迷うことなく、フルスイングができた。

 どうしても援護したかった。38歳の石川が7回まで完全投球。「凄くいい投球をしていた。ノーヒットノーランをしてくれたらと思っていたけど、そこまでうまくいかないからね」。8回に初安打を許し1点を失ったが、「彼のいい投球のおかげで勝てた」と左翼の守備位置から、1メートル67の背中を見ていた。

 11日にナゴヤドームでの連敗を8で止めたチームは2連勝で3位浮上。16年7月以来2年ぶりの名古屋でのカード勝ち越しも決めた。来日中の家族も名古屋遠征に同行し、10日夜は居酒屋で食事を楽しんだ。「ネバーギブアップの精神で勝つことができれば、チームにもいい影響をもたらすと思う」と大粒の汗を拭った。 (細川 真里)

続きを表示

この記事のフォト

2018年8月13日のニュース