高知商エース・北代 6失点も完投「楽しく投げられました」

[ 2018年8月12日 20:38 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第8日2回戦   高知商12―6慶応 ( 2018年8月12日    甲子園 )

<慶応・高知商>9回、高知商・乗松が捕邪飛を捕れず苦笑いの北代(撮影・近藤 大暉)
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 高知商が春夏通じて高知勢初の2試合連続2ケタ得点の猛攻で慶応を圧倒し、93年以来25年ぶりの3回戦進出を決めた。宿敵、明徳義塾のエース・市川悠太を攻略するため160キロの打撃マシンにひたすら向かい続けてきた努力が12年ぶりの甲子園でまたも花開いた。

 味方の大量得点に守られ、1メートル84、92キロの巨漢エース右腕・北代も本来の姿を取り戻した。12点を失った1回戦の山梨学院戦の反省を基に相手打者の狙い球を冷静に見極めて打たせて取る投球を展開。初回に本塁上で2封殺を記録した外野手の好守備にも助けられ、14安打を浴びながら6失点完投。「打たれたら相手が上だったと思えばいい。楽しく投げられました」と笑顔を見せた。

 上田修身監督が主将として選抜優勝を果たした80年当時の高知商は守りの野球で頂点を極めたという。しかし、今は違う。「ボクらが教えてもらったのは守りの野球でした。しっかり守れれば負けないよ。でも今は打てないと勝てないよ。この子らには何度もこの話をしています」伝統の守りの野球にスケールアップして戻ってきた「黒潮打線」。打ち勝つ野球を信条にする愛媛・済美との次戦、四国対決で新高知商の真骨頂を見せる。

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2018年8月12日のニュース