昨季大減俸…賢介 意地の今季初V打

[ 2018年8月12日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―1ソフトバンク ( 2018年8月11日    ヤフオクD )

<ソ・日>お立ち台でマスコットとポーズを取る田中賢(撮影・中村 達也)
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 チームの苦境を救った。これぞ仕事人。日本ハム・田中賢が地元・福岡で輝きを放った。「(2連敗中で)今日負けたらかなり重い雰囲気になるところだったので勝ててよかった。チームが調子がいい時はあまり(試合に)出ないでしょうけど、苦しい時にしっかりやらなきゃいけない」。筑紫野市に住む両親や、札幌から来た千芳(ちほ)夫人と子供2人が見守る前での会心の一打だった。

 7回は代打で三振。1―1の9回1死満塁で2打席目が回った。1ボールから「ストライクが来たら何でも打とう」と森の速球を狙う。外角高めの148キロを中前へ。2者を還す今季初の決勝打を記録した。

 ベストナイン6度の37歳。昨季途中からは代打や途中出場が増えた。昨オフの契約更改交渉では年俸2億円から野球協約の減額制限(1億円以上は40%)を大幅に超える62・5%減の7500万円でサイン。「事実上のクビと同じ」と言ったが、「北海道が好き」と受け入れた。今月1日にはBCリーグ・栃木に所属する東福岡の先輩・村田修一がNPB復帰を果たせず引退を示唆。「村田さんの練習に対する姿勢は凄かった」。今では自身がチームの後輩にその姿を示している。

 04年の札幌移転後、全5度のリーグ優勝を経験している。「チャンスはまだまだある」と逆転優勝を諦めていない。 (東尾 洋樹)

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