巨人、相次ぐ離脱者…待ち遠しい東京Dで“あの曲”が流れる日

[ 2018年8月12日 10:00 ]

笑顔の巨人・ヤングマン(左)(撮影・荻原 浩人)
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 苦しい戦いが続く巨人。相次ぐ離脱者の復帰が待ち遠しい。その一人がヤングマンだ。外国人枠の関係で開幕から2軍暮らしが続いていたが、7月1日中日戦で1軍デビュー。3戦3勝と文句なしの結果を残し、先発ローテーションに定着するかと思われた。しかし4試合目の7月25日ヤクルト戦でライナー性の打球が直撃し、左手を骨折。翌26日に登録抹消された。

 リハビリ生活が続く今でも1軍の試合をしっかりとチェックしている。デビューから25イニング連続無失点を記録したメルセデスの活躍には「スーパーハッピー」、山口俊のノーヒットノーランや内海の完封についても「素晴らしい」とチームメイトの快投を素直に喜べるほどチームに溶け込んでいる。

 出会った日のことがとても印象に残っている。「新しく巨人担当になった23歳です」と挨拶すると「オー、ヤングマン!」とノリ良く返してくれた。ジャイアンツ球場では、ファンからのサインや写真撮影の求めに丁寧に応じるが、左手を負傷した今もその姿に変わりはない。

 もう一つ印象的な出来事を紹介させてほしい。練習後の帰り際に、長々と質問をさせていただいた時のこと。ヤングマンは一度質問を遮り、待たせていたタクシーの運転手に一言、告げに行った。その後、質問には最後まで答えてくれた。誰に対しても気遣いができる28歳だ。

 9日には、左手を負傷しているため、右手にグローブをはめてノックを受けていた。患部の治療を最優先としながら、実戦感覚を損なわないためにできることを模索している。「今、先発陣の調子が良くて嬉しい。自分も1日でも早く1軍に上がってチームに貢献したい」。これまでの4登板はナゴヤドーム、静岡、甲子園、京セラドーム。本拠地での登場曲は西城秀樹さんの「YOUNG MAN(Y・M・C・A・)」だ。東京ドームで流れる日を待ち望んでいる。(記者コラム・岡村 幸治)

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2018年8月12日のニュース