巨人、借金今季最悪６　カミネロまた…由伸監督「采配ミス」

セ・リーグ   巨人３―４中日 （ 2018年6月29日    ナゴヤＤ ）

９回、カミネロに代え、沢村を投入する高橋監督（撮影・椎名　航）
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　勝利は目前にあった。巨人は２点のリードを守りきれなかった。逆転で喫した今季４度目のサヨナラ負け。高橋監督は自らの采配について非を認めた。

　「今のこちらの（勝利の方程式の）パターンでいって、こういう形になった。我々の采配ミスですね」

　２点リードの９回。定石通りにカミネロを投入した。だが、安定感を欠く守護神は１死後、平田にソロ被弾。続く高橋周にも、あわや２者連続本塁打かという右翼フェンス直撃の二塁打を許した。

　ここでベンチも我慢の限界を超えた。今季初めてカミネロをイニング途中で交代。沢村を投入して逃げ切りをはかったが、勢いづいた中日打線を止めきれない。沢村が３連打を浴び試合は決まった。

　「シーズンを通じて、こういうこともある。今日はチームメートの手助けが必要だった」とカミネロ。ここまで２０試合に登板し、勝敗こそ１勝１敗１１セーブながら、防御率５・７９と信頼を置けない。直球、変化球ともに精度が乏しい。１回を打者３人で終えた試合はわずか６試合のみだ。

　指揮官は配置転換の可能性を問われると「そういうことも考えなくちゃいけない」と示唆。復調を信じて使い続けてきたが、今後の状態次第では勝利の方程式からの離脱、さらには２軍での再調整の可能性もありそうだ。

　本来は「助っ人」であるはずの右腕の誤算で、今季３度目の５連敗。借金は今季ワーストの６まで膨れた。２位以下はめまぐるしく順位が変わる混戦だが、５位に沈んだ巨人の０・５差に、最下位の中日が迫っている。（川手　達矢）