オリ増井、史上4人目12球団セーブ 古巣相手に快挙「出て行った身なので…」

[ 2018年6月30日 06:30 ]

パ・リーグ   オリックス2―1日本ハム ( 2018年6月29日    札幌D )

9回に登板して12球団セーブを達成した増井(撮影・高橋茂夫) 
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 日本ハムに2―1で勝利したヒーローインタビュー。オリックスの守護神・増井には自軍のみならず、敵地のファンからも大歓声が降り注いだ。

 「うれしいですね。出て行った身なので、どう思われているか。こうやって“おめでとう”と言われると、ホッとしますね」

 9回1イニングを無失点で締めて史上4人目、日本人選手としては1981年の江夏豊以来となる12球団からのセーブをマーク。大声援で記録の重さと、入団以来8年を過ごした北海道の温かさを思い知った。

 1点リードで出番は巡ってきた。簡単に2死を取ると最後の打者・田中には5球全てで直球を選択。最後はこの日最速の151キロで左飛に仕留めた。「三振を取るつもりで全力で投げ込むだけ」。昨年までの僚友を力で封じ込めた。

 福良監督も「大したもの」と増井の偉業に目を細めた。宮崎・春季キャンプの第1クール。全選手で最初に増井と金子を監督室に呼び直接、起用法を伝えた。FA交渉の際にも伝えていたが、改めて抑えでの起用を明言することでチームの命運を託す意思を示した。増井の5月以降の防御率は0・35。比例するようにチーム状態も上昇カーブを描き、この日で6月の月間勝ち越しを決定。指揮官は増井がいなかったら?の問いに「ゾッとしますよね」と笑った。

 通算167セーブの先輩・武田久の背中を追い、江夏豊の偉業に肩を並べた。「雲の上の存在。江夏さんと一つでも同じことができたというのが信じられない」とほほ笑んだ。今季20セーブ目で通算130セーブ。数字はまだまだ伸びていく。

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2018年6月30日のニュース