ソフトB上林 プロ初サヨナラ打 手荒い祝福も「気持ち良かった」

[ 2018年6月30日 07:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―5ロッテ ( 2018年6月29日    ヤフオクD )

9回2死一、三塁、サヨナラ2点三塁打を放った上林はデスパイネ(右)から持ち上げられ笑顔(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンク・上林誠知外野手(22)が29日のロッテ戦でプロ初のサヨナラ打をマークした。2点を追う9回に3安打を集中し1点差とすると、2死一、三塁から左中間を破る逆転打を放った。27日に日本ハムに逆転サヨナラ負けを喫していたチームは、連敗を2で止め、首位・西武とのゲーム差を3とした。

 初球を狙っていた。4―5の9回2死一、三塁。上林がロッテの守護神・内の外角150キロを捉えた。左中間を破る逆転サヨナラ打。両手を広げたヒーローは三塁ベース付近で手荒い祝福を受けた。

 「今までは(サヨナラ打を打った人に)寄っていったことしかなかったので、気持ち良かった。ウチさん(内川)が来てくれて、叩かれました」

 2点を追う9回。連打で無死一、二塁としたが、甲斐がバントを失敗し併殺打。嫌な流れを変えたのは、途中出場の2人だった。代打・福田が四球でつなぎ、長谷川勇が右前適時打。押せ押せムードで打席に立った上林は「9回でちょっと疲れていたので、球場の雰囲気に鈍感だったのが良かったのかも」とおどけながら、先輩たちに感謝した。

 チームは27日の日本ハム戦(那覇)で2点リードの9回に3点を奪われ逆転サヨナラ負け。12日ぶりに本拠地に戻り、お返しとばかりの逆転サヨナラ劇。上林は「沖縄は暑かったのでバテた。室内に戻ってきて、涼しくできた」と笑った。

 試合前にはオフに自主トレをともに行う内川の名球会ブレザー贈呈式があった。入団時からの映像が流され「感動しました」と刺激を力に変え、8回には追撃の11号ソロを放った。レギュラーをつかんだ昨季は後半に失速しただけに、今季は「とにかく量を食べる」ことで、体調を維持している。内川からは打撃だけではなく、食の重要性も学んできた。

 サヨナラ負けのショックはサヨナラ勝ちで吹き飛ばした。工藤監督は「チームに勢いがつく勝ち方」とナインの粘りを称えた。

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2018年6月30日のニュース