青木ヤクルト復帰の背景 米FA市場の歴史的スローペースで決断

[ 2018年1月30日 06:30 ]

ヤクルト復帰が決定的となった青木
Photo By スポニチ

 メジャーで6年間プレーした青木宣親外野手(36)のヤクルト復帰が決定的となったことが29日、分かった。

 青木の日本球界復帰決断の背景にあるのは、前例のない米国のFA市場の停滞だ。メジャーのキャンプは2月中旬に始まるが、現時点でFAとなった203選手中、移籍先が決まったのは、61人だけ。理由としては、(1)18年オフに大物FAが多く、ぜいたく税回避のために今オフは節約する球団が多い(2)敏腕代理人のスコット・ボラス氏の顧客が多く、戦略として長期戦を取っている(3)お金がかかるFA補強よりもトレードに動く傾向が強くなった――などがある。

 日本選手もこの影響を受けている。FA市場でトップランクに位置するダルビッシュは例外として、実績あるイチローや上原は長期化の様相。ロッテから海外FA権を行使した涌井はメジャー移籍を断念した。ただ、救援投手の市場は比較的に動きが早く、オリックスからFAの平野はダイヤモンドバックス、西武の牧田はポスティングシステムでパドレス移籍が決まった。

続きを表示

2018年1月30日のニュース