青木ヤクルト電撃復帰!7年ぶり日本球界 3年総額10億円

[ 2018年1月30日 04:00 ]

ヤクルト復帰が決定的となった青木
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 メジャーで6年間プレーした青木宣親外野手(36)のヤクルト復帰が決定的となったことが29日、分かった。契約は3年で総額10億円程度とみられる。昨季はアストロズなど3球団に所属し、オフにFAとなっていた。青木はメジャー球団との契約を最優先としてきたが、米国のFA市場の歴史的な停滞により、7年ぶりの古巣復帰を決断。2月1日のキャンプインを前に、日米通算2058安打の安打製造機が日本球界に帰ってくる。

 青木が大きな決断を下した。10月31日(日本時間)にメッツからFAとなった際、ヤクルトの衣笠剛球団社長兼オーナー代行は「(日本に)帰ってくるなら受け入れる準備をしないといけない」と話していたが、この日までに青木がメジャーでのプレー継続を断念。12年の移籍後も良好な関係を築いていた古巣への電撃復帰が確実となった。

 昨季はアストロズ、ブルージェイズ、メッツの3球団でプレーし、6月には日米通算2000安打を達成。世界一になったア軍では控えに回ることも多かったが、9月に移籍したメ軍ではレギュラーに定着し、27試合で打率・284と安定した成績を残した。しかし、米国のFA市場は歴史的なスローペースで、いまだFA選手の半分以上が所属の決まらない異常事態になっている。青木も11月の時点では複数球団から話があったが、正式オファーまでには至っていないのが現状だ。

 メジャー通算打率・285の青木は、期限を決めずに待ち続ければ、オファーが届く可能性はある。しかし、36歳という年齢もあり、同じ成績ならベテランよりも若手を優先する傾向が強いメジャーでは、最悪の場合、移籍先が決まらないというリスクもある。青木は親しい友人に「まだメジャーでやれる自信はある」と話す一方で、「もし日本に戻るなら、ヤクルトしかない」とも明かしていた。

 青木は早大から03年のドラフト4巡目でヤクルトに入団し、2年目の05年にはイチロー以来、史上2人目のシーズン200安打を達成。在籍8年間で首位打者を3度獲得するなど、背番号1の「ミスター・スワローズ」を継承し、チームをけん引した。メジャー移籍後も、オフには必ず衣笠社長にシーズン報告を行うなど、ポスティングシステムで夢を実現させてくれた球団への恩義は常に心に持ち続けていた。

 近日中に正式契約する運びだが、ユニホームが間に合わないため、キャンプ合流は遅れる見通し。背番号は入団時から09年までつけた「23」が有力だ。昨季45勝96敗2分けで最下位に沈んだヤクルトだが、小川新監督の下、最高の「新戦力」が加わる。

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