オコエ、父の祖国ナイジェリアで原点回帰 ハングリー精神見た!

[ 2017年1月5日 05:30 ]

ナイジェリアで野球教室を行ったオコエ(楽天球団提供)
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 楽天のオコエ瑠偉外野手(19)が、父の母国・ナイジェリアで2年目の飛躍を誓った。初めての訪問は、4日までに野球教室を開くなどして、現地の野球少年たちと交流。恵まれない環境下でプレーする姿からハングリー精神の重要性を再認識した。将来的な目標である2020年東京五輪出場、そしてメジャー挑戦に向け、刺激を受けた19歳。貴重な経験を手土産に、5日に帰国する。

 育ってきた環境とはまるで違った。初めて訪れた父・ボニーさんの母国ナイジェリア。首都アブジャ中心部から約15キロに位置するナショナル・スタジアム・コンプレックス内の野球場でリトルリーグチームの練習を、オコエは真剣なまなざしで見つめていた。それは、東京で生まれ育った自身がプレーしてきた日本のように、整備されたグラウンドではなかった。

 「日本に比べるとデコボコが多く、お世辞にも良いとは言えない。でも、そこで練習することが(ゴロへの対応など)上達につながる。キューバ選手がそうであるように、世界レベルで戦うには条件が良いことが、必ずしもいいわけではない」

 「ルーツ」を同じくする少年たちがイレギュラーする球を追う姿から刺激を受けた。はい上がるべく、その環境を成長の糧にするハングリー精神の大切さも再認識した。

 鳴り物入りで入団した昨季は開幕1軍に名を連ねながらも51試合出場で、打率・185、1本塁打に終わった。目標として公言する20年東京五輪出場、将来的なメジャー挑戦と、世界へ羽ばたくために何が必要か。現状を打破しようとする自らの姿にも重なった。

 だからこそ指導にも熱が入った。投手には「まずはフォーシームで速い球が投げられるようになることが大切」と教えた。野手には「常にフルスイングを心掛けること。三振しても良いから続けることで打率の向上につながる」と力説した。目に留まった4人に特別賞を贈り「(選手の)潜在能力は高い。一部の少年は日本に連れて行きたいくらい。将来が楽しみ」と目を細めた。

 物的支援も行った。選手には手袋やリストバンドなど、ナイジェリア野球連盟には硬球4ダースをプレゼントした。球団からは楽天の帽子100個が贈られた。地元メディアの取材を受けたオコエは「また訪れて、ナイジェリアの野球レベルの向上に関わっていきたい」と再訪を約束した。東京から約1万3000キロ離れたアフリカの地で、自らのルーツと向き合ったオコエ。今度は、今以上のビッグな存在となって“凱旋”する。

 ▽アフリカの野球事情 国内リーグもある南アフリカの力が抜けており、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の最新世界ランキングは28位。ナイジェリアは同国に次ぐ実力があるとされ、ランキングは71位。過去には日本の青年海外協力隊によって野球の指導も受けた。99、03年の全アフリカ競技大会、07年の北京五輪アフリカ予選はいずれも1位・南アフリカ、2位・ナイジェリアだった。アフリカ野球ソフトボール連盟(24カ国加盟)の事務所所在地は同国の都市ミンナ。

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