履正社・安田 春夏全国V宣言!駅伝日本一導いた父から“エキス”吸収

[ 2017年1月5日 08:50 ]

服部天満宮で必勝祈願した履正社の(左から)竹田祐、若林将平、安田尚憲
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 安田家の次男坊が新春にふさわしいビッグな目標を掲げた。履正社・安田尚憲内野手(2年)は午前中に大阪府豊中市内の服部天神宮で必勝祈願し、午後から茨木グラウンドで本格始動。年末の進路相談で卒業後の進路をプロ一本に絞った左の大砲は熱い思いを吐き出した。

 「まず春の選抜で優勝すること。個人としては甲子園で本塁打を打つこと。春に続き、夏も甲子園で優勝したいです」

 早実・清宮に匹敵する左の長距離砲。昨秋の明治神宮大会決勝では先にアーチをかけたライバルに負けじと、右翼席へ豪快な一発を放り込んだ。同じような場所に飛び込んだが、飛距離はわずかに安田が上回った。

 昨年末は大阪府選抜高校チームの一員として台湾へ遠征。自身初の国際試合、木製バットで高い順応性を示した。25日の第1戦・興大付農戦では左越えへ2点適時打。記念すべき初勝利を呼び込むと、26日の2戦目・平鎮高中戦でも安打を放った。24日の練習試合・高苑工商戦では右翼へ高校通算45号を放った。

 昨年12月から新打法に取り組む。従来よりテークバックを大きくとり、外の球を強く打ち返す練習を繰り返してきた。実は45本塁打中、左翼への本塁打が1本もない。岡田龍生監督の指摘を受け、逆方向への意識を徹底してきた。12月中旬には兄・亮太が主将を務める三菱重工名古屋や明大で武者修行にも励んだ。酉(とり)年のことしは食事も改善。鶏肉ささみなどタンパク質の摂取を心掛けている。

 父・功さんが監督を務める薫英女学院(大阪)は冬の全国高校駅伝で優勝を飾った。1月3日には同校の練習を見学。日本一のエキスを吸収した。「集中力が違う。日本一になる要素を感じた。ことしは安田家全員で活躍したい」。安田家の運気は最高潮だ。まずは春の頂点へ突っ走る。(吉仲 博幸)

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2017年1月5日のニュース