ヤクルト 小川監督 目に涙ため「成長した選手が強いスワローズを」

[ 2014年10月7日 22:12 ]

<ヤ・D>涙ながらにあいさつするヤクルト・小川監督

セ・リーグ ヤクルト3―4DeNA

(10月7日 神宮)
 今季限りで辞任するヤクルト・小川淳司監督(57)が、神宮球場で行われたレギュラーシーズン最終戦のDeNA戦後にあいさつを行った。

 指揮官が最後に言葉を詰まらせた。「監督として4年…」。ここまで言うと言葉が続かなかった。目は真っ赤に充血し涙がいまにもこぼれそうだった。それでも「結果を出すことができませんでしたがファンの皆さん、監督代行、監督にさせていただいたフロントの方、選手、関係者の方に感謝を申し上げて最後のあいさつにしたいと思います」と何とか言葉を絞り出した。

 選手そしてファンに愛された指揮官だった。実直な性格ですべての人に誠実に向き合った。だが、勝負の世界は時に非情だ。「昨シーズンの最下位から今年こそという思いを持って戦ってまいりました。しかし監督としての力量が足りず、最下位という成績に終わってしまい、期待していただいたファンの皆さんに申し訳なく思っております」

 シーズン193安打で最多安打のタイトルを獲得した4年目の山田、投手から野手に転向した雄平らが素質を開花させ、12球団最多の667得点を挙げたものの、結果は最下位。「高いアベレージを残した選手がたくさんいながらチームを勝利に導くことができず選手たちにも申し訳ない気持ちです」と謝罪。続けて「しかしながら成長した選手が強いスワローズを築き上げてくれると期待してます。優勝へ導いてくれるものと思います」と期待した。
 
 10年途中に監督代行に就任し11年から4季にわたった小川政権。正式に監督となった11、12年は2年連続でクライマックスシリーズ(CS)に進出したが、昨季から故障者が相次いだこともあり2年連続の最下位に終わった。

 球団は小川監督にフロント入りを要請。シーズン終了後にも結論を出すこととなるが、今後もチームを支えていく可能性は高い。来季監督は真中満チーフ打撃コーチ(43)の昇格が確実で、シーズン終了後にも発表される。

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